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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第2章 暖かい口に包まれて
「私はね」
そんな中、いつものように唐突にそして静かにイズミさんはしゃべりだす。
「このバンドを失くしたくない」
「はい。さっきも言ってましたね」
「だから、何でもするって決めたの」
後ろを歩くイズミさん。僕は横目で肩越しにイズミさんを見る。
「それで…そのお仕事が…そういうのなんですか」
「まあね」
詳しくは知らないがそういうお仕事は普通にバイトするよりもよっぽど稼げるだろう。
お金が必要なのか。それとも仕事の時間を少しでも減らしてバンドに取り組みたいのか。
そこまでは僕には分からない。聞いていいものなのかも分からない。
今まで深い人間関係を築くことが出来なかった僕には、そんなことすら分からない。
「太一君は優しいね」
「え?」
「…何でもない」
少し古びた階段に足がかかる。イズミさんが僕の肩を掴んだ。
「お礼、するよ」
「お礼?」
「うん」
階段の手前の小さなスペース。頼りない蛍光灯が照らす古いビルの地下。
僕とイズミさん以外誰もいない、夜の渋谷の隅っこ。
イズミさんは優しい強さで僕を壁に貼り付ける。シンセのケースをそっと床に置く。
僕の足元にしゃがみ込み、ベルトを外しジーパンのファスナーを下ろす。
そんな中、いつものように唐突にそして静かにイズミさんはしゃべりだす。
「このバンドを失くしたくない」
「はい。さっきも言ってましたね」
「だから、何でもするって決めたの」
後ろを歩くイズミさん。僕は横目で肩越しにイズミさんを見る。
「それで…そのお仕事が…そういうのなんですか」
「まあね」
詳しくは知らないがそういうお仕事は普通にバイトするよりもよっぽど稼げるだろう。
お金が必要なのか。それとも仕事の時間を少しでも減らしてバンドに取り組みたいのか。
そこまでは僕には分からない。聞いていいものなのかも分からない。
今まで深い人間関係を築くことが出来なかった僕には、そんなことすら分からない。
「太一君は優しいね」
「え?」
「…何でもない」
少し古びた階段に足がかかる。イズミさんが僕の肩を掴んだ。
「お礼、するよ」
「お礼?」
「うん」
階段の手前の小さなスペース。頼りない蛍光灯が照らす古いビルの地下。
僕とイズミさん以外誰もいない、夜の渋谷の隅っこ。
イズミさんは優しい強さで僕を壁に貼り付ける。シンセのケースをそっと床に置く。
僕の足元にしゃがみ込み、ベルトを外しジーパンのファスナーを下ろす。