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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第2章 暖かい口に包まれて
「イ、イズミさん…」
「じっとしてて」
いつもと変わらない淡々とした声。
僕の太ももに湿った夜の空気が触れ、ボクサーブリーフも下ろされる。
官能的な空気を敏感に感じ取っていた僕のムスコ君はすでに起き上がっている。
細くて綺麗な指がそれを握った。一日通してジーパンの中に閉じ込められ、汗の匂いがする。
「う…っ」
僕は小さく呻く。イズミさんの手は冷たい。冷たくて気持ちがいい。
初めて女性の手が触れた瞬間だった。
すっとイズミさんが腰を浮かせて顔を寄せてくる。手はまだ僕を握ったまま。
「こういうの初めて?」
僕はこくり、と首を縦に振る。
緊張と期待と、ちょっとの申し訳ない気持ちとはち切れそうな性欲とで、どうやら僕は言葉を忘れてしまったらしい。言葉の代わりに心臓がバクバクと高鳴り、ムスコ君が大きく大きく自己主張をしている。
僕は瞬きも忘れてただイズミさんを見ていた。すぐ目の前に切れ長の瞳を持つ、イズミさんの少し面長の顔。
「私が最初にキスの相手でいい?」
もう一度僕は首を縦に振る。
イズミさんには恋愛感情はない。今日やっと芽生えたばかりの小さな信頼の気持ちがあるだけだ。
でも、十八歳。セックスしたい盛りの僕にはそんなこと関係なかった。
女の子なら誰でもいい。美人なら、可愛い子ならばなおいいけど、正直不潔な感じさえなければ誰でもいい。
イズミさんのような美人とこうなって僕には拒否する理由が何もなかった。