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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第3章 夜の部屋に響くあの声
 女の子は僕に毎朝痴漢されている。触られても恥ずかしそうにじっと耐えているだけの女の子は他の痴漢の目にも止まった。
 ある男が帰宅の電車の中で痴漢をした。別の男は彼女が僕に触られているのを見るのが毎朝の楽しみになっていた。

 そしてある男は女の子が乗って来る駅を突き止め、朝から触り始めた。

 僕は知らなかったけど、痴漢を趣味とする連中が集まるサイトでは彼女はもう有名になっていた。

 痴漢をされても騒がないで、ただただじっと耐える美少女。

 世の中の痴漢達にとって、これ以上ありがたい存在はいない。
 サイトで女の子が乗る駅、降りる駅。どこの学校の生徒か。そんな情報が交換されていた。そして一人で痴漢をする勇気のない者は仲間を集めた。


 僕の毎朝の獲物だった少女は、今朝は前後を男に挟まれて痴漢されている。
 お尻にも胸にも男の手が伸びている。

 スカートの裾がほんの僅か持ち上がっている。その中に男の手が入り込んでいる。よくよく耳を澄ますと電車の走行音の間に何か湿ったような音が聞こえるような気がする。

 はっ…は…、ん…

 短く早い息が女の子の口から漏れている。頬は赤らみ目は潤み、一切の抵抗を諦めた彼女は男達の指が強制的に与えてくる性の快感に翻弄されているように見える。

 その表情を僕は鮮明に覚えている。なのに、その子の顔がどうしても思い出せない。
 それだけ僕は、その子を一人の人間として扱っていなかった。

 次の日からは痴漢の集団に僕も加わり、僕達の行為はさらにエスカレートしていく。

 次の年の春。その子が通学電車に乗らなくなるまでそれは続いた。
 僕は高校二年生になった。痴漢はすでに僕のライフワークになっていた。

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