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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第3章 夜の部屋に響くあの声
その日は女の子の後ろにぴったりと見知らぬスーツ姿のサラリーマンが立っていた。
電車に乗る瞬間、いつも通りに女の子の背後を取ろうとした僕だったが、そのサラリーマンに場所を奪われた。
今日は触れないじゃないか。
腹立ちにも似た気分で僕は横目で女の子を見ている。揺れに合わせて少しずつ位置をずらし隣に並んで立つ。隣にいるものの、ここからでは触れない。他の乗客に気付かれてしまう。
ぴくり、と女の子の肩が揺れ僕の肩に触れた。
女の子は僕に触られている時と同様、顔を俯けている。そういえばいつも後ろに立っているから触られている時の顔を見るのは初めてだ。目を閉じ下唇を吸い込むように噛んでいる。
もしかして…
僕が首を後ろにひねると先程のサラリーマンと目が合った。にやり、と笑う。
女の子はそのサラリーマンに痴漢されていた。
電車に乗る瞬間、いつも通りに女の子の背後を取ろうとした僕だったが、そのサラリーマンに場所を奪われた。
今日は触れないじゃないか。
腹立ちにも似た気分で僕は横目で女の子を見ている。揺れに合わせて少しずつ位置をずらし隣に並んで立つ。隣にいるものの、ここからでは触れない。他の乗客に気付かれてしまう。
ぴくり、と女の子の肩が揺れ僕の肩に触れた。
女の子は僕に触られている時と同様、顔を俯けている。そういえばいつも後ろに立っているから触られている時の顔を見るのは初めてだ。目を閉じ下唇を吸い込むように噛んでいる。
もしかして…
僕が首を後ろにひねると先程のサラリーマンと目が合った。にやり、と笑う。
女の子はそのサラリーマンに痴漢されていた。