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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第4章 (エロ)プロデューサー始動!
「ちょっと」
事務所でここ数日の『パンツァーカイル』の経費を計算していた僕に、珍しく事務所に来ていたシーカさんが声をかけてきた。
僕みたいな気弱で気が弱くて弱気な人間にとってはシーカさんのように強めの態度な人はそれだけでギブアップだ。正直なところ僕は『パンツァーカイル』の中でシーカさんが苦手だ。とてもとても。
季節は夏。世間的には夏休み。今日は事務所の社長も他のスタッフもお休みで僕だけがお留守番の電話番。ただ事務所にいるだけでは退屈なので、経費の計算やらスケジュールの確認やらをこなしていた。
そしたら我らがヴォーカル様のご来社、というわけ。
「何ですか?」
「例の件はどうなってるの?」
「例の件?」
何のことか分からずそのまま聞き返す僕をシーカさんは真っ直ぐな視線で射貫く。
「あんた、まさか忘れたの? それとも何にもしてないわけ?」
「え、あの…何の話、でした…っけ?」
強い目線で詰め寄られて僕の言葉の語尾は完全に死んだ。ただでさえ各駅停車の僕が完全に事故停車だ。
一方で常に快速急行のようなシーカさん。今日はぴったりの黒のタンクトップにゆったりとしたアニマルプリントの赤いタンクトップを重ねている。なかなか個性的な着こなしだけど、これが健康的なシーカさんにとてもよく似合っている。下は膝丈の黒のパンツで夏らしく露出が多めのかっこうだ。
「男性ファンを増やす計画。あんたが責任者でしょ」
ああ、と僕は思い出した。確かに勢いと流れと僕の曖昧さとでそんな約束をした。
でも、責任者って。
シーカさんらしい飛躍といえばその通りなんだろうけど、なんだか話が大きくなってません?
事務所でここ数日の『パンツァーカイル』の経費を計算していた僕に、珍しく事務所に来ていたシーカさんが声をかけてきた。
僕みたいな気弱で気が弱くて弱気な人間にとってはシーカさんのように強めの態度な人はそれだけでギブアップだ。正直なところ僕は『パンツァーカイル』の中でシーカさんが苦手だ。とてもとても。
季節は夏。世間的には夏休み。今日は事務所の社長も他のスタッフもお休みで僕だけがお留守番の電話番。ただ事務所にいるだけでは退屈なので、経費の計算やらスケジュールの確認やらをこなしていた。
そしたら我らがヴォーカル様のご来社、というわけ。
「何ですか?」
「例の件はどうなってるの?」
「例の件?」
何のことか分からずそのまま聞き返す僕をシーカさんは真っ直ぐな視線で射貫く。
「あんた、まさか忘れたの? それとも何にもしてないわけ?」
「え、あの…何の話、でした…っけ?」
強い目線で詰め寄られて僕の言葉の語尾は完全に死んだ。ただでさえ各駅停車の僕が完全に事故停車だ。
一方で常に快速急行のようなシーカさん。今日はぴったりの黒のタンクトップにゆったりとしたアニマルプリントの赤いタンクトップを重ねている。なかなか個性的な着こなしだけど、これが健康的なシーカさんにとてもよく似合っている。下は膝丈の黒のパンツで夏らしく露出が多めのかっこうだ。
「男性ファンを増やす計画。あんたが責任者でしょ」
ああ、と僕は思い出した。確かに勢いと流れと僕の曖昧さとでそんな約束をした。
でも、責任者って。
シーカさんらしい飛躍といえばその通りなんだろうけど、なんだか話が大きくなってません?