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蝶が舞う時
第17章 始動
次の日、俺と菜摘は車で繁華街にある書店に向かった。
書店の学習参考書コーナーでは、既に来年度の受験用の参考書や問題集が多数置かれていた。
菜摘は教科毎に多くの本を手に取って吟味していた。
俺は少し離れた場所から菜摘を見つめていた。
菜摘は何時か必ず一人になる。
その時、菜摘が一人でも生きていけるようにしておきたい。
菜摘を一人にするのは忍びないが、自然の摂理には逆らえない。
小一時間程して、菜摘は俺を探しだした。
俺は菜摘に近寄ると
「だいたい決まったかい?」
「うん、おじさん、ちょっと多いけど…」
「いいよ、菜摘が必要ならば構わないから…」
結局、参考書と問題集で合わせて20冊位になり、俺は台車を借りて車まで運んだ。
次に家具屋へ向かい、バソコンデスクを買い換えた。
それからマンションに戻り、新しいパソコンデスクを組み立てて菜摘の学習机にした。
バソコンデスクにしたのは、ネット講義を受講するためにパソコンが必要だったから…
菜摘はバソコンの壁紙を旅行の画像に置き換え、机の上に参考書や問題集を並べた。
気がつけば昼になっていた。
俺はキッチンでチャーハンとサラダを作り、菜摘を呼んだ。
「わぁー チャーハンが美味しそう!」
「味は自信がないけど、愛情はあるから…」
菜摘は一口食べてから
「おじさん、美味しいよ。心配しないで…」
「菜摘…千切りキャベツが相変わらず太いけど勘弁して…」
菜摘は笑いながら
「いいよ、おじさんの料理だから気にしないよ。」
菜摘は食べてから一緒に後片付けを済ませ、学習をスタートさせた。
これから長い菜摘の試練が始まる。
書店の学習参考書コーナーでは、既に来年度の受験用の参考書や問題集が多数置かれていた。
菜摘は教科毎に多くの本を手に取って吟味していた。
俺は少し離れた場所から菜摘を見つめていた。
菜摘は何時か必ず一人になる。
その時、菜摘が一人でも生きていけるようにしておきたい。
菜摘を一人にするのは忍びないが、自然の摂理には逆らえない。
小一時間程して、菜摘は俺を探しだした。
俺は菜摘に近寄ると
「だいたい決まったかい?」
「うん、おじさん、ちょっと多いけど…」
「いいよ、菜摘が必要ならば構わないから…」
結局、参考書と問題集で合わせて20冊位になり、俺は台車を借りて車まで運んだ。
次に家具屋へ向かい、バソコンデスクを買い換えた。
それからマンションに戻り、新しいパソコンデスクを組み立てて菜摘の学習机にした。
バソコンデスクにしたのは、ネット講義を受講するためにパソコンが必要だったから…
菜摘はバソコンの壁紙を旅行の画像に置き換え、机の上に参考書や問題集を並べた。
気がつけば昼になっていた。
俺はキッチンでチャーハンとサラダを作り、菜摘を呼んだ。
「わぁー チャーハンが美味しそう!」
「味は自信がないけど、愛情はあるから…」
菜摘は一口食べてから
「おじさん、美味しいよ。心配しないで…」
「菜摘…千切りキャベツが相変わらず太いけど勘弁して…」
菜摘は笑いながら
「いいよ、おじさんの料理だから気にしないよ。」
菜摘は食べてから一緒に後片付けを済ませ、学習をスタートさせた。
これから長い菜摘の試練が始まる。