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蝶が舞う時
第21章 意志を継ぐ者
この声は美咲だ。
「もし、もし、美咲か?」
「ああ…やっぱりおじさんだ。」
「美咲、元気でいるのか?」
「ふふ…元気よ。おじさんは?」
「ああ…元気だ。」
「まだ菜摘ちゃんと一緒に住んでるの?」
「ああ…そうだ。菜摘も元気だ。」
「おじさん、どうしたの?突然に…」
「美咲、お前に会いたいんだが…なんだったら客としてでもいいよ。」
美咲は笑いながら
「おじさんはおじさんよ。私も会いたい…」
「何処に行けば会える?今からでもいいよ。」
「本当に? じゃあ、おじさん○○市に来れる?」
「ああ…大丈夫だ。」
「○○市の駅前で待ち合わせしましょう。」
「じゃあ、ここから車で1時間半位だから、夕方の5時でいいか?」
「いいわ、待ってるわ。楽しみね…」
「じゃあ、5時に…」
「は~い。」
電話を切ると俺は菜摘に
「ちょっと疲れが出たので、今夜はマンションにいる。」
とメールした。
菜摘から直ぐに返信がきた。
「は~い、ゆっくり休んでね。」
俺は1時間程仮眠をとってから、美咲のいる○○市に車で向かった。
○○市の駅駐車場に着いたのは、夕方5時の10分前だった。
車を預けてから駅前出口に向かう。
駅前で待っていると、ぼちぼち通勤、通学帰りの人達が増えていた。
突然背中を触られた。
振り返ると薄化粧して少し大人びた美咲が立っていた。
「美咲…久しぶりだなぁ…」
「おじさん…久しぶりね…」
「ここじゃ何だから、一緒に晩ご飯でも食べようか?」
「そうね、じゃあ、私が奢るからステーキハウスに行かない?」
「いいけど、おじさんが払うよ…」
「大丈夫…私はリッチだから…」
俺と美咲は車に戻り、美咲の知るステーキハウスに向かった。
ステーキハウスに着くと美咲は俺と腕を組み、店員が案内する席に向かった。
美咲はワインと黒毛和牛のヒレステーキを注文する。
先にワインが運ばれ、俺と美咲はグラスを傾ける。
「おじさんとの再会を祝って。」
「美咲の元気な姿を祝って。」
やがてヒレステーキが音を発てて運ばれてきた。
「おお…美味しそうだ!」
「おじさん、食べよう!」
二人はナイフとフォークを動かしながら、美味しい肉を堪能する。
しばらくして美咲が突然に
「おじさん、菜摘ちゃんとは?」
「もし、もし、美咲か?」
「ああ…やっぱりおじさんだ。」
「美咲、元気でいるのか?」
「ふふ…元気よ。おじさんは?」
「ああ…元気だ。」
「まだ菜摘ちゃんと一緒に住んでるの?」
「ああ…そうだ。菜摘も元気だ。」
「おじさん、どうしたの?突然に…」
「美咲、お前に会いたいんだが…なんだったら客としてでもいいよ。」
美咲は笑いながら
「おじさんはおじさんよ。私も会いたい…」
「何処に行けば会える?今からでもいいよ。」
「本当に? じゃあ、おじさん○○市に来れる?」
「ああ…大丈夫だ。」
「○○市の駅前で待ち合わせしましょう。」
「じゃあ、ここから車で1時間半位だから、夕方の5時でいいか?」
「いいわ、待ってるわ。楽しみね…」
「じゃあ、5時に…」
「は~い。」
電話を切ると俺は菜摘に
「ちょっと疲れが出たので、今夜はマンションにいる。」
とメールした。
菜摘から直ぐに返信がきた。
「は~い、ゆっくり休んでね。」
俺は1時間程仮眠をとってから、美咲のいる○○市に車で向かった。
○○市の駅駐車場に着いたのは、夕方5時の10分前だった。
車を預けてから駅前出口に向かう。
駅前で待っていると、ぼちぼち通勤、通学帰りの人達が増えていた。
突然背中を触られた。
振り返ると薄化粧して少し大人びた美咲が立っていた。
「美咲…久しぶりだなぁ…」
「おじさん…久しぶりね…」
「ここじゃ何だから、一緒に晩ご飯でも食べようか?」
「そうね、じゃあ、私が奢るからステーキハウスに行かない?」
「いいけど、おじさんが払うよ…」
「大丈夫…私はリッチだから…」
俺と美咲は車に戻り、美咲の知るステーキハウスに向かった。
ステーキハウスに着くと美咲は俺と腕を組み、店員が案内する席に向かった。
美咲はワインと黒毛和牛のヒレステーキを注文する。
先にワインが運ばれ、俺と美咲はグラスを傾ける。
「おじさんとの再会を祝って。」
「美咲の元気な姿を祝って。」
やがてヒレステーキが音を発てて運ばれてきた。
「おお…美味しそうだ!」
「おじさん、食べよう!」
二人はナイフとフォークを動かしながら、美味しい肉を堪能する。
しばらくして美咲が突然に
「おじさん、菜摘ちゃんとは?」