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蝶が舞う時
第8章 美咲
街中を菜採と散策していると、一時間がすぐに経過した。
先ほどの携帯ショップに戻って、菜採のスマホを受けとる。
「菜採、少し早いけどランチにするか?」
「ありありのありだね。」
「なんだそれは…」
「つまりありということ。おじさん若い子がSNSで使うの知らないの?」」
「はい、おじさんは若くないので、知りません。」
「じゃ、今度菜採が教えてあげるね!」
「いいえ、知りたくないです。」
「おじさん、可愛い気がないよ…」
「55歳の中年男に可愛い気などありません!」
「もう…おじさん…」
「ランチ何食べたい?」
「おじさん、パスタどう?」
「Ok、パスタね。」
(中心部の駅ターミナルに確かパスタ専門店があったな…)
俺は菜採をその専門店に連れて行った。
店内に入ると、まだ昼前だがテーブルは結構埋まっている。
店員に案内されたテーブルに着き、二人とも日替わりパスタランチを注文することに。
早速菜採はスマホを取りだし、無料通信ができるSNSアプリをDLして、俺を友達設定にする。
俺のスマホに菜採から友達招待が来たので、同意すると菜採の画像が送られてきた。
「なみりんで~す。おじさん大好きだよ。」
はい、はい…
「菜採、この画像、相当盛ってないか?」
「わかる? アプリで撮ったからかな?」
「おじさんもレスして。」
俺も菜採に送信した。
「何~この画像? お猿さんが温泉にでも浸かった画像?」
「そうだ、温泉に浸かる猿が目を瞑り、恍惚とした気持ちよさそうな顔、ナイスだろう?」
「やっぱ、おじさん変態だね!」
菜採はケラケラと笑いだした。
窓の外では様々な人達が、まるで昼時の居場所を求めるかのように、足早に去っていく。
「あっ!」
突然菜採は声をあげ、人混みの一点を見つめている。
「どうした?」
「おじさん! ちょっと待っててね。」
菜採は表情を変えて席を立ち、外に出て人混みに紛れていった。
先ほどの携帯ショップに戻って、菜採のスマホを受けとる。
「菜採、少し早いけどランチにするか?」
「ありありのありだね。」
「なんだそれは…」
「つまりありということ。おじさん若い子がSNSで使うの知らないの?」」
「はい、おじさんは若くないので、知りません。」
「じゃ、今度菜採が教えてあげるね!」
「いいえ、知りたくないです。」
「おじさん、可愛い気がないよ…」
「55歳の中年男に可愛い気などありません!」
「もう…おじさん…」
「ランチ何食べたい?」
「おじさん、パスタどう?」
「Ok、パスタね。」
(中心部の駅ターミナルに確かパスタ専門店があったな…)
俺は菜採をその専門店に連れて行った。
店内に入ると、まだ昼前だがテーブルは結構埋まっている。
店員に案内されたテーブルに着き、二人とも日替わりパスタランチを注文することに。
早速菜採はスマホを取りだし、無料通信ができるSNSアプリをDLして、俺を友達設定にする。
俺のスマホに菜採から友達招待が来たので、同意すると菜採の画像が送られてきた。
「なみりんで~す。おじさん大好きだよ。」
はい、はい…
「菜採、この画像、相当盛ってないか?」
「わかる? アプリで撮ったからかな?」
「おじさんもレスして。」
俺も菜採に送信した。
「何~この画像? お猿さんが温泉にでも浸かった画像?」
「そうだ、温泉に浸かる猿が目を瞑り、恍惚とした気持ちよさそうな顔、ナイスだろう?」
「やっぱ、おじさん変態だね!」
菜採はケラケラと笑いだした。
窓の外では様々な人達が、まるで昼時の居場所を求めるかのように、足早に去っていく。
「あっ!」
突然菜採は声をあげ、人混みの一点を見つめている。
「どうした?」
「おじさん! ちょっと待っててね。」
菜採は表情を変えて席を立ち、外に出て人混みに紛れていった。