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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
『えっと、あの、すみませんっ、ありがとうございます』
さしずめ落ちる寸前ギリギリのお姫さま抱っこへの恥ずかしさ、
改札へ向かう階段を利用する人々が見て見ぬふりの視線への逃げたさで彼女はしどろもどろな口調だ。
それでも落ちずにいられた事に感謝を述べる。

『あは、お礼なんて何言ってんだか・・、
!?――お礼なら‥店に食べに来てよ』

『お店に?………陽子と行かせてもらいます』
『お客さんは多い程嬉しいけど〜その後菜々美ちゃんデートしてくれる?』

『あたしあの時に断っているはずですっ、
助けていただいてありがとうございました』
両腕に力が込められる前に上半身を守るように、
彼女は男性の胸元に手をあて立ち上がろうとした。

『菜々美ちゃん逃げるの?』

『お礼ならしたいと思いますがデートだけはしたくありませんっ、
あたしつき合ってる人がいるんですっ』

『……なら、今夜お店に来るくらいならいいだろ?』

離してくれないの?
力をいれても逆に力が込められて、る!?

菜々美が困惑する体勢で頭上を見上げると先輩が階段を降りてくるところで、
彼女は助けてもらえると安堵した。

1時間後、たまごホリックに移動していた。

『で、私まで連れてきてなんのつもり?
自宅で餃子でも作ろうと材料買い込んだのに』
『先輩すみません』

カタッ‥
先ほどの男性が彼女らのテーブルに水を置きながら2人を観察する。
『先輩って学校か何か?』
『研修の先輩、
余計な者がついてきたって感じの視線ね?』

『‥‥‥メニュー何にしますか?』
男性は図星のようだ。

おすすめメニューを食べる2人をチラチラ見ながら男性店員は先ほど入ってきたお客へと愛想笑い。

『先輩ご迷惑をかけたかわりにあたしが払います』
『そう?おごられちゃっていい?
江崎はかわいい後輩ね、私が男ならペットみたいに同居………
ねぇ!江崎同居しない?』
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