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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
検診という文字が菜々美の脳裏から離れずに不安だけがつきまとい浮かない顔になる。

あたしより結城さんが早く死…――ううんっ!
結城さんのいない未来なんて考えられない!
何の検診?
体に異常があって余命――
もしも結城菜々美になったなら数年後にはひとりぼっち?
ひとりぼっち‥‥‥

『菜々美様?今夜は少し遅かったのですね』

えっ?フロントの…
スイートタイム?
あたし残業して帰って来たんだ?

彼女は無意識にフロントを通り過ぎていたらしく引き返し2007の鍵を受けとる。
『あの…結城さんは何か検診…』
考え過ぎて無意識に聞いていた。

『そうですね…菜々美様それが何か?』
『ううん、ありがとうございました』

やっぱり結城さんどこか悪いの?

菜々美がフロントからエレベーターへ向かおうと振り向いた時ハニーデイズでみたあの美人がいた!
ミニのタイトスカートで仁王立ちするかのようで今にも噛みつきそうな形相だ。
『ずいぶん従業員と親しいみたいだけど?
あなたが啓輔の彼女?』

『こ、答えなければいけませんか?』
あの書き込みの人はこの人だわ、きっと。
余計な事は言わない方が結城さんの為あたしの為、
あの時書き込みに反応した時みたいに噛みついちゃダメ。

『質問しているんだから言うのが礼儀じゃないかしら?』

『あたしは1人の利用客と同じです、失礼しま―』

『もしかしてさ、あの時の書き込みの?』

『失礼しますっ』
動揺しちゃダメ!

『声が震えてるのが何よりの証拠にならないかしら?隠したって無駄よ、
慶子から聞いてあなたがマンションから出勤しないって聞いてるから確実な話でしょ』

『慶子?』

『アサヒコーポレーション企画部の相沢慶子って言ってもわからない?』

相沢…
確か慶子っていう名前…
相沢さんあたしがマンションに帰らない事をあの日からずっと張って?
ううん、それじゃストーカーだわ。

『店で隣り合わせて意気投合した結城啓輔繋がりの同士だけどね』

店で?
隣り合わせ?
結城さん繋がりの同士?
頭がまわらない‥‥‥‥‥

『結城啓輔はいい男だけど旦那がいるから浮気は出来ないの、
ただ破れたゴムのツケは払ってもらいたいわ。
最近結城がヒモにならないのはアンタがいるせいなんでしょ?』

ヒモにならない?
アンタがいるせいなんでしょ?
頭がまわらない‥‥‥‥
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