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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
それから3時間後、2007。
外での夕食を済ませ帰宅しシャワー後、
菜々美は赤・結城は黒のバスローブ姿で並んでソファーに座る。

『あの明日の朝台所借りたいの』
『スーパーの袋を手にしていたから今夜の夕食を楽しみにしていましたよ』

だから仕事後あたしを見るなりがっかりした顔を?
うわぁんっっ、
遠慮せず隣の部屋の台所を借りれば良かった〜っ。

『あたしってば恥ずかしい』
『鍵を渡してあげなかった俺も悪いから』
『次からはご飯作って待ってる…………』

片思いじゃ言えなかったセリフよね?
間に合わせにオムライスを作った事はあるけど、
じっくり考えて買い物から始める気持ちが彼女らしいかな…

『ニヤニヤと何を考えてます?』
『いや…何も…
作る幸せっていうか…旨いモノは作れないけど…』
『玉子かけご飯でも文句は言いませんよ』
『そそんなのご飯炊くだけなんて』
『玉子かけご飯は美味しくて無敵ですから』
『美味しいけど〜…』

そういえばオムライス以外は外食か結城さんの料理だったから“作れない”と思われてるのかな?
あたしだって少しくらいは…

『うつ向いて難しい顔をしないでプリンでもどうぞ』
いつの間に冷蔵庫から持ってきたのかテーブルには、先ほど見た牧場プリンの箱と紙ナプキンが置かれていた。

『いいの?』
『ふふっ、好きなだけ』
『あたし全部だなんて…
6個入だから半分ずつです』
『からかい甲斐がある』

も〜…
陽子となら6個くらい完食しちゃえるけど好きな人の前でなら恥じらうあたしでありたい…


なめらかで口当たりがよく口の中で溶けていく食感、カラメルは濃厚でよく合う味わい。

瓶に入ったプリンは瞬く間に空になり菜々美は満足そうに目を閉じた。

『風呂あがりのOLとはよく言ったものだ、
君は幸せそうに食べるんだね』

恥ずかしい…

『どこにも売ってないプリンだからつい…』

『そうだろうね、
俺も初めて食べる味だから』

『わざわざ通販で?』

結城が立ち隣の部屋2008に行ったかと思うと1枚のメッセージカードを手にして戻ってきた。

『あいつからのお土産ですよ』

『あいつ?』

『翔子です』


翔子さん…――――!
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