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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
『ヒモでないですって?
アンタに何がわかるっていうのかしら』
女はイライラしてきた口調だ。

『あなたの髪の毛は柔らかめだけど男の子の髪の毛はまっすぐでハリのあるかためでした。
結城さんの髪の毛は柔らかくて少しウェーブがかっているんです。
息子さんは結城さんの子供ではありません!』
菜々美は思いを込め女から結城へ視線をうつす。

『髪の毛…』
結城・女共に同じようなタイミングで呟く。

『なるほど…髪の毛を触らなければわからない要点かもしれない、俺があなたの言う要求を呑む必要はなくなった』
結城は菜々美に穏やかな笑顔をみせ女を見据えた。

『ヒモというのは自分という人格を捨て金も時間もすべて相手に捧げ、
それを自らの喜びに変換して人格さえ異なっていく過程を表すのだと俺は思う。
優紀さん、
ゴムの不良品から誰の子だと責められた事に対する俺の謝罪とそれ以降の優紀さんの要求からの物欲での品々……
ヒモではなく謝罪の意志表示であったと伝えたい。
あの子が俺の子でないとわかった以上関わらないでいただきたいのです。
この意味わかりますね』
有無を言わせない視線と口調の結城。

『ふんっ!』
負け惜しみらしい。

『優紀さんあの子は独りっ子ですか?』
少しは情をかけたのか女を名前で呼んでいる。

『2歳の次男がいるけど今関係はないわ』

『関係があるから聞いているのです、
あなたが夫と仲良くしているという事実を。
俺なんか必要ないという事実ですよ。
俺には予言よりも素直に愛したい女性がいるんです。君には夫が、俺には菜々美が―――』

結城さん‥‥‥‥‥―――
あたしなんて言ったらいいの?
幸せ――
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