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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
『アンタどういう手を使って啓輔にとりいってるの?汚い女っっ!』
女は結城と菜々美を睨み付けた。
『あたしは何も…』
『菜々美はむしろ俺の事が嫌いだった、だからこそ素の魅力があったのかもしれませんね』
『ばっかみたいっ!
あたしの要求はどうなるのよっ!?
慶子も可哀想!』
悔しさからかなきり声をあげている。
『あの子が俺の子供でない以上君にはもう謝罪する意味はない』
結城はため息をつき館内に視線を向けた。
『あの子の君を呼ぶ泣き声が聞こえる、話はもう終わりです』
『言いふらしてやるわ、
女を特別な部屋に泊まらせていると!』
『俺が出ていけばいいのか――ちゃんとしたお客様の菜々美を侮辱するのはやめていただきたいっ』
『お客様ねぇ、どうだか』
『俺が出ていけばいいと言っているのです、
もしくは結城――菜々美も……』
『卑怯よっ!』
女はそれ以上返す言葉がみつからなかった上に、
従業員が泣きじゃくる男児を連れて現れ話し合いは終わりを意味していた。
『君にも愛さなければいけない子供達がいるでしょう』
結城の提案は後先考えれば正当で納得のいく返事だった為に女は追い込まれたプライドから、
それ以上話しをする事もなく男児の手を取り寝ているであろう次男がいる車へと向かった。
『オーナー?
出ていかれるのですか?』
『わからない…』
結城さん…
「結城――菜々美」って涙が溢れそう………――
けど出ていくって?
女は結城と菜々美を睨み付けた。
『あたしは何も…』
『菜々美はむしろ俺の事が嫌いだった、だからこそ素の魅力があったのかもしれませんね』
『ばっかみたいっ!
あたしの要求はどうなるのよっ!?
慶子も可哀想!』
悔しさからかなきり声をあげている。
『あの子が俺の子供でない以上君にはもう謝罪する意味はない』
結城はため息をつき館内に視線を向けた。
『あの子の君を呼ぶ泣き声が聞こえる、話はもう終わりです』
『言いふらしてやるわ、
女を特別な部屋に泊まらせていると!』
『俺が出ていけばいいのか――ちゃんとしたお客様の菜々美を侮辱するのはやめていただきたいっ』
『お客様ねぇ、どうだか』
『俺が出ていけばいいと言っているのです、
もしくは結城――菜々美も……』
『卑怯よっ!』
女はそれ以上返す言葉がみつからなかった上に、
従業員が泣きじゃくる男児を連れて現れ話し合いは終わりを意味していた。
『君にも愛さなければいけない子供達がいるでしょう』
結城の提案は後先考えれば正当で納得のいく返事だった為に女は追い込まれたプライドから、
それ以上話しをする事もなく男児の手を取り寝ているであろう次男がいる車へと向かった。
『オーナー?
出ていかれるのですか?』
『わからない…』
結城さん…
「結城――菜々美」って涙が溢れそう………――
けど出ていくって?