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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
1時間後、2007。
シャワーを浴びバスローブ姿の菜々美は部屋を見渡した。
『菜々美?』
『テーブルやベッド、隣の結城さんの部屋も……もう住んではいけないの?
見納め?なのかと思って…』
『あぁ、先ほどの…
菜々美が嫌な思いをするなら出ていく事も視野に入れた方がいいかと』
同じくバスローブ姿の結城は後ろから菜々美の肩に腕を回し髪を撫でた。
『シャワー後フローラルの香りは菜々美によく合っている…、
疲れていてもこうやって髪を撫でたり後ろから腕をまわしたり……1人じゃないって癒されて。
予言で毎晩違う依頼人を抱いていた頃は抱いた後は別々にシャワーを浴び他人に戻る。
1人になると虚しさを感じる事も度々』
彼は彼女を後ろから抱き上げベッドに横たえ見おろした。
『あなたなんて大嫌いだと言われて菜々美は俺を見ようともしなかった。
処女だとキスだけという告知も君の場合は依頼メールに明記されてなく』
『あれは陽子が勝手に』
『うん――依頼人の処女を奪ったのは君だけ、
痛くて泣きながら非難めいた目を俺にむけた時から菜々美を見ていたのかもしれない』
『あの瞬間はひどい人だと…でも今は初めてが結城さんで良かった………』
『俺で?』
結城は目を細め笑い彼女のバスローブの紐をほどいてく。
『結城さんだから、
今なら幸せな初めてだったと思えるわ』
『菜々美…』
ショーツの窪みに指を押しあてる。
『んっっ…』
『こういった反応も今までの依頼人よりもかわいい、俺は無意識に夢中になっていたのかもしれない』
シャワーを浴びバスローブ姿の菜々美は部屋を見渡した。
『菜々美?』
『テーブルやベッド、隣の結城さんの部屋も……もう住んではいけないの?
見納め?なのかと思って…』
『あぁ、先ほどの…
菜々美が嫌な思いをするなら出ていく事も視野に入れた方がいいかと』
同じくバスローブ姿の結城は後ろから菜々美の肩に腕を回し髪を撫でた。
『シャワー後フローラルの香りは菜々美によく合っている…、
疲れていてもこうやって髪を撫でたり後ろから腕をまわしたり……1人じゃないって癒されて。
予言で毎晩違う依頼人を抱いていた頃は抱いた後は別々にシャワーを浴び他人に戻る。
1人になると虚しさを感じる事も度々』
彼は彼女を後ろから抱き上げベッドに横たえ見おろした。
『あなたなんて大嫌いだと言われて菜々美は俺を見ようともしなかった。
処女だとキスだけという告知も君の場合は依頼メールに明記されてなく』
『あれは陽子が勝手に』
『うん――依頼人の処女を奪ったのは君だけ、
痛くて泣きながら非難めいた目を俺にむけた時から菜々美を見ていたのかもしれない』
『あの瞬間はひどい人だと…でも今は初めてが結城さんで良かった………』
『俺で?』
結城は目を細め笑い彼女のバスローブの紐をほどいてく。
『結城さんだから、
今なら幸せな初めてだったと思えるわ』
『菜々美…』
ショーツの窪みに指を押しあてる。
『んっっ…』
『こういった反応も今までの依頼人よりもかわいい、俺は無意識に夢中になっていたのかもしれない』