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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
菜々美は振り返り先ほどの席に戻り恥ずかしそうに矢嶋から携帯を受けとる。
『見ました?』
『《蒼い恋人》
…タイトル言ったからって私を睨まない、睨まないっ。
携帯投稿サイトって手軽に読めるし自由に創作出来るから魅力でしょ、
現実に作家デビューで活躍してもいるわけで』
『作家デビュー?
本当にそんな夢みたいな事が?』
『アサヒコーポレーションを辞めて作家になりたい?』
『いえ…何にも取り柄もないあたしでも前に進めるきっかけになれば…
恋するフワフワとしたトキメキを誰かに聞いてもらいたくて…1人でも読んでもらえたらそれで…』
矢嶋は辞める前から作家のサポートをする仕事をし、菜々美らの研修半年後に辞表どうりアサヒコーポレーションを辞めている。
だからこそ携帯投稿小説・素人とはいえ興味を引いているのだ。
『蒼い恋人…って書き慣れた表現を使うのね』
『これが初めてで…』
『じゃあ…誰かモデルがいるわね?――赤い顔して図星なのっ、結城?』
『お、おもしろがらないでください』
だからこれを書き上げたら結城さんを名前で呼べるあたしでいたいの…
『そんなに小説のモデルにするくらいなら引っ越しも迷う必要ないじゃない』
『彼はオーナーで時々夜にフロントから電話が入り階下に降りて疲れた顔で帰ってくるの。
だから他の離れた住まいじゃ夜中車を走らせてスイートタイムに戻るなんて可哀想で引っ越しなんて…』
『呼び出しなんてマニュアルがあればいちいち呼び出しなんてしなくていいわよ』
『結城さんを訪ねてくる女の人には従業員じゃマニュアルなんて役にはたたない…』
相沢さんみたいな…
『モテる恋人を持つと苦労が絶えないわね、
話のストーリーとしては紆余曲折があっておもしろいけど何かあれば相談にのるわ』
彼女は菜々美にアサヒコーポレーションの肩書きではない担当としての名刺を渡して言った。
『小説で蒼い恋人をゲットしちゃうくらいリアルでも正直でいなさい、
また連絡するから』
担当としての彼女は蒼い恋人のモデルを是非見てみたくなっていた。
『スイートタイムか…』
去り際に矢嶋はそう呟く。
『見ました?』
『《蒼い恋人》
…タイトル言ったからって私を睨まない、睨まないっ。
携帯投稿サイトって手軽に読めるし自由に創作出来るから魅力でしょ、
現実に作家デビューで活躍してもいるわけで』
『作家デビュー?
本当にそんな夢みたいな事が?』
『アサヒコーポレーションを辞めて作家になりたい?』
『いえ…何にも取り柄もないあたしでも前に進めるきっかけになれば…
恋するフワフワとしたトキメキを誰かに聞いてもらいたくて…1人でも読んでもらえたらそれで…』
矢嶋は辞める前から作家のサポートをする仕事をし、菜々美らの研修半年後に辞表どうりアサヒコーポレーションを辞めている。
だからこそ携帯投稿小説・素人とはいえ興味を引いているのだ。
『蒼い恋人…って書き慣れた表現を使うのね』
『これが初めてで…』
『じゃあ…誰かモデルがいるわね?――赤い顔して図星なのっ、結城?』
『お、おもしろがらないでください』
だからこれを書き上げたら結城さんを名前で呼べるあたしでいたいの…
『そんなに小説のモデルにするくらいなら引っ越しも迷う必要ないじゃない』
『彼はオーナーで時々夜にフロントから電話が入り階下に降りて疲れた顔で帰ってくるの。
だから他の離れた住まいじゃ夜中車を走らせてスイートタイムに戻るなんて可哀想で引っ越しなんて…』
『呼び出しなんてマニュアルがあればいちいち呼び出しなんてしなくていいわよ』
『結城さんを訪ねてくる女の人には従業員じゃマニュアルなんて役にはたたない…』
相沢さんみたいな…
『モテる恋人を持つと苦労が絶えないわね、
話のストーリーとしては紆余曲折があっておもしろいけど何かあれば相談にのるわ』
彼女は菜々美にアサヒコーポレーションの肩書きではない担当としての名刺を渡して言った。
『小説で蒼い恋人をゲットしちゃうくらいリアルでも正直でいなさい、
また連絡するから』
担当としての彼女は蒼い恋人のモデルを是非見てみたくなっていた。
『スイートタイムか…』
去り際に矢嶋はそう呟く。