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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
はじめましてと笑った彼女の隣には小さな女の子が興味津々な目をして菜々美を見ている。
お互いを知る矢嶋が彼女には菜々美を、菜々美には彼女を紹介していた。
初対面なのに見た記憶がある知っている理由がわかり菜々美はここに来た事を後悔する。
『中谷翔子です、
28歳なんていいおばさんでしょ?』
中谷翔子は椅子から立ち手を出したので菜々美はぎこちなさを隠せないままに握手に応じた。
主婦だっていうわりに荒れていない柔らかな手の感触にドキリとする菜々美。
ツヤのある黒い髪は顎のラインで切り揃えられブラウスと同じ花柄のカチューシャ、スリムなジーンズにスニーカーで清楚でありながらスポーティーな印象を受ける。
『今日は知らない人も一緒?
ねぇ、ママと夏帆ちゃんお話し終わらないの?
希美ねケーキ食べたい』
ボンボンのついた赤いヘアゴムでツインテールにした黒髪、同系のワンピースの希美はオレンジジュースじゃ物足りないみたいだ。
希美ちゃん?
あたしがダメにしたあの蒼い傘の?
ケーキが追加注文され甘い物で満たされ希美もぬいぐるみで遊ぶ中で矢嶋・翔子の打ち合わせは始められた。
『次の構想のアイディアは編集部からOKが出たからそのまま2人もっと甘くていいと思うわけ』
『うん、もっと甘く…溺愛系がいいかしら?』
ストーリーの資料や挿し絵のラフ等がテーブルに並びタブレットで読者レビューも開かれている。
提案する、メモをとる。
レビューに一喜一憂し笑い合う2人。
菜々美は作家を目指している訳ではないが企画部に所属しているせいか2人に触発され小説の続きを書きたくなった。
だが2人の目の前で携帯で執筆に没頭するわけにいかない。
何冊か積み重ねてある書籍を手にし著者名を見ると更に驚きが倍になるのは、
菜々美がスイートタイムで読んだあの作家だったからだ。
「君もか」
「女の子は小説が好きなんだね」
不意に結城のセリフが思い出された。
お互いを知る矢嶋が彼女には菜々美を、菜々美には彼女を紹介していた。
初対面なのに見た記憶がある知っている理由がわかり菜々美はここに来た事を後悔する。
『中谷翔子です、
28歳なんていいおばさんでしょ?』
中谷翔子は椅子から立ち手を出したので菜々美はぎこちなさを隠せないままに握手に応じた。
主婦だっていうわりに荒れていない柔らかな手の感触にドキリとする菜々美。
ツヤのある黒い髪は顎のラインで切り揃えられブラウスと同じ花柄のカチューシャ、スリムなジーンズにスニーカーで清楚でありながらスポーティーな印象を受ける。
『今日は知らない人も一緒?
ねぇ、ママと夏帆ちゃんお話し終わらないの?
希美ねケーキ食べたい』
ボンボンのついた赤いヘアゴムでツインテールにした黒髪、同系のワンピースの希美はオレンジジュースじゃ物足りないみたいだ。
希美ちゃん?
あたしがダメにしたあの蒼い傘の?
ケーキが追加注文され甘い物で満たされ希美もぬいぐるみで遊ぶ中で矢嶋・翔子の打ち合わせは始められた。
『次の構想のアイディアは編集部からOKが出たからそのまま2人もっと甘くていいと思うわけ』
『うん、もっと甘く…溺愛系がいいかしら?』
ストーリーの資料や挿し絵のラフ等がテーブルに並びタブレットで読者レビューも開かれている。
提案する、メモをとる。
レビューに一喜一憂し笑い合う2人。
菜々美は作家を目指している訳ではないが企画部に所属しているせいか2人に触発され小説の続きを書きたくなった。
だが2人の目の前で携帯で執筆に没頭するわけにいかない。
何冊か積み重ねてある書籍を手にし著者名を見ると更に驚きが倍になるのは、
菜々美がスイートタイムで読んだあの作家だったからだ。
「君もか」
「女の子は小説が好きなんだね」
不意に結城のセリフが思い出された。