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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
菜々美が手にした書籍は2日前に店頭へ並んだ3冊目の新刊になり、
キュンして泣いて!と書かれた帯にクレヨン風な画材でラインが引かれている。
著者・花梨

著者説明プロフィールには花梨(かりん)と書かれている。
どうやら希美を身ごもった年に処女作が書籍化しサイト連載の作品が、
学生からOL・主婦まで幅広い支持を得ているのは男女のせつなさが受けているからなのだろう。

作品が次々と書籍となり発売から数週間で売り切れる為に入荷待ちもある人気作家だ。

『江崎、表紙ばかり見てないで読んだら?』
『はい、少しだけ』
目次から最初のページを読みかけた菜々美は次の言葉に本から顔をあげた。

『ママあいつは?』
『希美ちゃんあいつじゃないでしょ』
『パパが言ってるもん』
『お友達だからあいつって言うの』

『じゃあけーすけくん』
『啓輔くんでもないでしょ』
『ママが言ってるもん、希美も〜言う〜』
『ママもお友達、同じ年だから言っていいの。
希美ちゃんは啓輔お兄さんって言うのよ』

『やだ〜、
けーすけくんって呼んでもニコニコして抱っこしてくれるもんっ』

『それは啓輔くんが優しいからよ』
『希美会いたい』
『今日はお仕事なのよ』

―――あいつ?
―――けーすけくん?
―――啓輔くん!?

結城さんの事‥‥‥言ってる?
希美ちゃんを抱っこ?
会いたいって何?
小さな子供が慕うくらい時々結城さんはこの人達に会ってる?

菜々美は心の中に鉛のような重いモノが降りてきたような感情で息をするのも、つっかえるような気がした。

嫉妬――!
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