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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
『20時30分過ぎ‥‥残業ですか?迎えに』
『!?、いいっ、いいのっ』

『いいって?帰宅時間はともかく君は………いや、言うべきではない、
迎えに行きますから居場所を教えてもらえないだろうか』

結城さんっ、あたし………

「啓輔くんって弱いんだから」
菜々美は翔子の言葉を思い出す。

だめ…
弱いって何?
結城さん喧嘩に強くて普段は優しくて欠点なんて何もないのに弱みなんてない………
だから…何も…

何も?
あたしは結城さんの内面を知らない?

翔子さんは知っているというの?

嫉妬する!
翔子さんに嫉妬する!
そしてそんな翔子さんに弱みをみせる結城さんにモヤモヤとやるせないっ!
責めたいのに結城さんだから責められない………

翔子さんののばした手を避けてほしかった……………

『菜々美?会社に行けばいいんですね?』

嫉妬にさいなまれていた菜々美はハッとし慌ててマンションに居る事を伝えてしまう。

迎えに行こうとキーを手にしていたのか電話口から、チャリと音がして彼の溜め息が聞こえた。

『菜々美冬物でも取りに?』
『取りになんか…』

そんな単純な用事ならこんなにモヤモヤしない!

『………何か変ですね?』
『………何も』

『何も?なわけないでしょうっっ』

結城さんの声色が変わった?
怒ってる?
キュンとする………


『菜々美俺が何かしましたか?』
溜め息混じりに言いきかせるような君はだだっ子のような、だけど仕方ない?
そんなニュアンスに聞こえる?

キュンとする………

『俺が何かしましたか?』
『…ううん』

『マンションに居るなら明日帰ってきなさい、
待っています』

電話を終えると菜々美は立ちつくしたままだと気がつきベッドに行き丸くなった。

翔子さんの事言えなかった…

『明日は帰ってきなさいだなんて………』

涙が伝い枕を濡らした。
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