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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
「恋愛初心者だから無理な描写は要求しない方がいい」との翔子の指摘に菜々美は言い返す事が出来ない。
高瀬との恋には実る事はなく結城とは数ヶ月前からつき合い始めたばかりだからだ。
読者側から少しだけ書いてみるという好奇心で始めた執筆からは表現力は乏しく恋愛日記みたいなものだ。
菜々美は結城に対して膨らむ想いをサイトへの作品【蒼い恋人】に重ね合わせるのだから。
『ごめんなさいね、あなたは独身で未経験なことも多いし書き手であっても作家じゃないから気にされなくていいのよ』
翔子は紙ナプキンで口元を拭いてたたんで皿の側におく。
美味しく食事が出来たらしい翔子に対して菜々美は1/3残っているがスプーンをおいた。
『あたしはプロになりたい訳ではありません』
このセリフ前にも言った気がする…
先輩は担当という仕事で翔子さんはプロの作家だもの、上手いのは当たり前だわ…
読んでくれるのは嬉しいけどあたしはプロではないわ…
翔子さんみたいに今でも結城さんに好かれ恋人のような視線を向けられて嫉妬しないわけにはいかない!
結婚している翔子さんを今でも特別だと感じているような気がするんだから!
あたしにはいつまでたっても翔子さんという障害を乗り越えられないのよ!
あたし翔子さんが羨ましい…
『帰ります』
菜々美は伝票をとり席を立った。
高瀬との恋には実る事はなく結城とは数ヶ月前からつき合い始めたばかりだからだ。
読者側から少しだけ書いてみるという好奇心で始めた執筆からは表現力は乏しく恋愛日記みたいなものだ。
菜々美は結城に対して膨らむ想いをサイトへの作品【蒼い恋人】に重ね合わせるのだから。
『ごめんなさいね、あなたは独身で未経験なことも多いし書き手であっても作家じゃないから気にされなくていいのよ』
翔子は紙ナプキンで口元を拭いてたたんで皿の側におく。
美味しく食事が出来たらしい翔子に対して菜々美は1/3残っているがスプーンをおいた。
『あたしはプロになりたい訳ではありません』
このセリフ前にも言った気がする…
先輩は担当という仕事で翔子さんはプロの作家だもの、上手いのは当たり前だわ…
読んでくれるのは嬉しいけどあたしはプロではないわ…
翔子さんみたいに今でも結城さんに好かれ恋人のような視線を向けられて嫉妬しないわけにはいかない!
結婚している翔子さんを今でも特別だと感じているような気がするんだから!
あたしにはいつまでたっても翔子さんという障害を乗り越えられないのよ!
あたし翔子さんが羨ましい…
『帰ります』
菜々美は伝票をとり席を立った。