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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
寄り道せず引っ越して間もない方の家に帰宅し2階の部屋に入り、スイートタイムの結城の部屋からとってきた牧場の伝票を眺める。

『つまらない休日…』

恋ってこんなに苦しくてつらい…
結局結城さんは翔子さんを優先してるようであたしは翔子さんに勝てないのね…
予言をやめたっていうのに翔子さんのお願いはきくんだから――…

この恋に勝ち目はない…



……
夜21時過ぎに結城が帰ってリビングに入り1人分の夕食をみて菜々美を見る。

『いつもは待っていてくれているけど今夜は先に1人で食べてしまったのか』
別室で上着を脱ぎハンガーにかけクローゼットにしまいネクタイをゆるめる結城はまたリビングに戻ってきて椅子に座る。

レンジで温めたおかずをテーブルに置く菜々美は結城を見ようともしない。

『今日は帰るまでにトラブルがあってホテルを出るのが遅れてすまない、
口には出来ないけど時々クセのあるお客様が館内にない物を要求してきて…――菜々美眠いなら話につき合わなくていいから先に寝なさい』

『………シャワーを浴びたら先に寝ます、おやすみなさい』
リビングを離れ着替えを持ち風呂場に向かう。


シャワーを浴びながら菜々美は先ほどの結城の気づかいに罪悪感があった。

あたしは結城さんを避けてる…

髪を乾かしバスローブを着て出ようとした時ドアが開いて結城が入ってきて菜々美を抱き寄せた。

菜々美の肩と背中にまわされた結城の手。
ワイシャツとバスローブが触れてシワになる。
ほんの少し汗のにおいがする身体とは対照的な洗いたてのフローラルの匂いが重なり合う。

『菜々美…』
髪を触りながらささやく。
気がとおくなりそう…
抱かれてもいい…

だけどスイートタイムのあの約束を思い出し菜々美は結城の胸を押す。

押されても、びくともしない結城ではあるが菜々美から離れた。

『菜々美…』

『おやすみなさい』
結城が菜々美をみる中でドアを閉める彼女。

あたしは結城さんを避けてる…
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