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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
結城から陽子へのメールは久しぶりである。

陽子は菜々美が悩んでいる事を知ってはいたが結城のかつてのクラスメートだった中谷翔子が原因だと結城に伝える事が出来ない。
それは結城を傷つけることになるという思いやりから陽子は当たり障りのない近況を返事とした。


……
次の日、けっこうなどしゃ降りで結城の出勤時に合わせて菜々美を送っていくという。

7時前には仕事に入っている結城なので一緒に出勤するとなると菜々美は勤務までに時間を潰さないといけなくなる。

『送ってもらわなくてもあたしはどしゃ降りの中でも平気です』
菜々美は悩んでいる事と最近結城を避けている後ろめたさから敬語になる。

『外はどしゃ降りですが?』
結城は元々の喋り口調が丁寧なのでややムカついていても〔です・ます口調〕と変わらないのだ。

『放っといてください』
菜々美は結城から顔を背けた。

『親切で言っている事が君にはわからないみたいですねっ?――男か…』
イライラと結城はネクタイをしめ上着に袖をとおし、時間を気にするように壁の時計をみてからテーブルのスマホを取り上着の内ポケットに入れた。

『言い争いをしている場合ではない、6時20分だから俺は出勤しなくては勤務に支障がでる。
君はタクシーで行きなさい』
車のキーを掴みながら結城が玄関に向かいドアが閉まる。

避けている菜々美はそんな結城を見る事はしなかったので結城が掴んだスマホが菜々美のだったという事が結城の出勤後になってわかった。

『あたしの携帯……横を向いてなきゃスマホにも気がついていたのかな…』
菜々美はため息をつき朝ご飯を食べようとスープをあたためた。

―――結城さん何かおかしな事を言ってなかった?

――「男か…」――
ええっ?
男って…
たまごホリックの店員?
まさか………―
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