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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
…※…※…※…

土曜日。
車を持っていない菜々美は9時に家を出てJRやバスを乗り継いで牧場に向かった。

牧場の側のバス停に降り立った時には昼過ぎになり陽射しも眩しいが都会よりは3度の差があり過ごしやすい。

牧場という事でスニーカーにジーンズにカジュアルなシャツという服装だ。

アスファルトの遊歩道はあちこちにあり時々作業用の軽トラックが走り、
観光客がお土産を買う全体が木で出来ている広い建物は横に長く館内は冷房暖房が完備されている。

はるか向こうにはたくさんの牛が放されており草を食べたり走ったり寝ていたりする光景が木の柵越しに見えている。
その周辺には牛舎と牛の餌を貯めているサイロがいくつもある。

土曜日という事でたくさんの家族連れが牛を見たり牧場アイスクリームを食べ楽しそうにしている。

翔子に対抗し牧場プリンを買う為だけに来ている菜々美は思いつめた表情に罪悪感がわいた。

牧場の穏やかな風景とゆるやかに過ぎる時間に哀しみの表情をしていてはいけない気がしたからだ。

少しだけ楽しもう――

館内でカレーを食べた時には自分がいかに空腹だった事を感じ完食し牧場内を歩く内に気持ちが落ち着いてきた。

15時前に6個入のプリンを買い保冷剤も入れてもらいバス停まで歩いてくが、時刻表を見てがく然としたのは週末のバスは15時10分が最終となるからだ。
先ほど出たらしいのか視界に小さく見えるくらいの距離にバスが下っていくところだ。

『待ってっ』
菜々美は走り始めたが時既に遅し――で菜々美は項垂れた。

晴れていたのにいつの間にか雲ってきてはるか向こうから微かに雷がなり始めている。

どうしよう…

陽子はデートで呼ぶには悪いし…
結城さんを…
ううん…呼べない…

明日になれば始発のバスがくるまで待つしかないの?
明日まで待つしか………

牧場は16時には閉まる為に戻れないので当てもなく道路を歩いた。

結城さん…
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