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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
…
……
『……支配人そのように手配してくれていい、連絡をありがとう』
微かにだが結城のそんな声が聞こえたようで菜々美はキョロキョロと辺りに注意をむける。
バス停の向こう駐車スペースからスーツの男性がスマホを上着のポケットにしまいながら走ってくるようだ。
『菜々美っっ』
結城が叫ぶ。
『うそ…なんで…』
菜々美は声のする方を探しはしても、避けていた自分の行動を考えると素直になるべきか避けたままでいるべきかわからないのだ。
だがそんな考えを読んだのか偶然かたまごホリックの店員が菜々美を抱き上げバイクの後ろに乗せ、
店員は素早くシートにまたがりバイクのアクセルをふかしバス停から去って行く。
『菜々…………』
結城がそう呟き車の方に走っていく様等菜々美は知らない、
何故ならばバイクは猛スピードで国道に出て菜々美の視界にはいらなかったからだ。
店員の腰に両手をまわす事は避けたい菜々美は彼の服を掴んでいたが、走行中は体が不安定でユラユラと彼女の上半身が揺れる。
信号で止まった時店員が話しかけてくる。
『菜々美ちゃん掴まってないと怪我するし、腰に腕をまわさなきゃ』
『……………』
信号が変わる前、
後方にだんだんとバイクに近づいてくる車が軽くクラクションを鳴らした。
『後ろの……たしか不機嫌そうにオムライスを食べたあの男……』
『!?、………』
菜々美は車の方を向いた時街灯が反射し運転手の髪を照らす、金髪だった。
結城さん追ってきているの?
わき目もふらず前だけを見てハンドルを握っているようだ。
結城さん…
来ないで…
結城さん…
来てほしい…
あたしは何を望むの?
……
『……支配人そのように手配してくれていい、連絡をありがとう』
微かにだが結城のそんな声が聞こえたようで菜々美はキョロキョロと辺りに注意をむける。
バス停の向こう駐車スペースからスーツの男性がスマホを上着のポケットにしまいながら走ってくるようだ。
『菜々美っっ』
結城が叫ぶ。
『うそ…なんで…』
菜々美は声のする方を探しはしても、避けていた自分の行動を考えると素直になるべきか避けたままでいるべきかわからないのだ。
だがそんな考えを読んだのか偶然かたまごホリックの店員が菜々美を抱き上げバイクの後ろに乗せ、
店員は素早くシートにまたがりバイクのアクセルをふかしバス停から去って行く。
『菜々…………』
結城がそう呟き車の方に走っていく様等菜々美は知らない、
何故ならばバイクは猛スピードで国道に出て菜々美の視界にはいらなかったからだ。
店員の腰に両手をまわす事は避けたい菜々美は彼の服を掴んでいたが、走行中は体が不安定でユラユラと彼女の上半身が揺れる。
信号で止まった時店員が話しかけてくる。
『菜々美ちゃん掴まってないと怪我するし、腰に腕をまわさなきゃ』
『……………』
信号が変わる前、
後方にだんだんとバイクに近づいてくる車が軽くクラクションを鳴らした。
『後ろの……たしか不機嫌そうにオムライスを食べたあの男……』
『!?、………』
菜々美は車の方を向いた時街灯が反射し運転手の髪を照らす、金髪だった。
結城さん追ってきているの?
わき目もふらず前だけを見てハンドルを握っているようだ。
結城さん…
来ないで…
結城さん…
来てほしい…
あたしは何を望むの?