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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
自ら停めた車に今乗らないのは再び国道にて店員と追いかけ追い抜くというバトルを繰り返したくないという結城の考えから、国道目指し走り後ろをチラリと確認し店員がついてくる様子にスピードを上げ素早く左に曲がり国道から身を隠した。

『あっ?クソ、どこ行った?あの野郎!菜々美ちゃんを返せっ!』
そう言いながらたまごホリックの店員はまっすぐ走り去る。

すぐに戻ってくる可能性もある事から結城は先ほどのコンビニへと急ぎ菜々美を助手席に乗せ素早くエンジンをかけゆっくり国道へと出て徐々にスピードを上げる。

店員が気づかない、バイクがついてこないという事をバックミラーで確認した結城はため息をつき菜々美を見る目線がバックミラーに映る、運転しているので視線だけではあるが明らかに怒っているようだ。

『ホテル業務は週末特に忙しいと菜々美はわかっていますか?疲れてシャワーをあびたい時、君が遠い駅にいると感じた俺はスーツのまま車を長時間運転している現状の訳をどういう事か説明がほしいね』

結城の勤務先はスイートタイムであり帰宅先はスイートタイムの20階になる。
引っ越した白い家には帰ってはいない。

『ごめんなさい…でもどうしてあの場所が…』

『君は駅から電話してきていた、そこから聴こえるJRの情報は将也が行く日帰り旅行の地名に似ていた、だから翔子に聞いた』

『翔子さん……』

また翔子さん?
また翔子さんなの?
結城さんは困ったらいつも翔子さんなの?
ウンザリする…

わざわざ迎えに来てもらった罪悪感、たまごホリックの店員から助けてくれて抱き寄せられ感じたスーツとワイシャツとネクタイの感触にホッとしたのに。
今翔子さんの名前を聞いて嫉妬してしまうあたし!
あたしは結城さんの彼女なのに翔子さんのせいであたしは結城さんを近くに感じられない…!!

だからなの?
高嶺の華とあなたを表現してしまった…
男性なら結城さんみたいにしなやかで優雅であってほしいと結城さんが理想と言ったの、あたしいつからそんな風に結城さんに見惚れていたのかな?
あなたに近く在りたいのにあなたの側にいつも翔子さんがいる!
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