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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
『勤務後に長時間運転しなければいけない理由を聞かせてほしいね』
『迎えに来てほしいなんてあたし思ってなんか…』
菜々美にはそのセリフが半分本当で半分嘘だと言葉が続かない。
仕事をする結城の事を考えると迎えに来てほしい等と言えない、かといって心細い時には結城を思い出すのだから結城を見た嬉しさは素直に嬉しい菜々美なのだが。
素直な菜々美の考えを翔子という女に嫉妬しかわいくない菜々美がいる。
『強情な君はここで降ろしてほしいのかっっ?まだまだ1時間以上走らなければならないのに』
強情な君と言われ恥ずかしいような悔しいような気持ちの菜々美は少しだけ唇を噛む、そして泣きそうな現状を窓を見て誤魔化した。
『言いたくない…』
『そんな君は身体は女でも内面は子供のようだね』
菜々美は恥ずかしくて悔しくて泣きたい気持ちはなくなり怒りで膝にのせている手を握る。
『何もかもわかったような喋り方をしないでください』
『何もかもわかってなんかいない、ただわからず屋の君の考えは手にとるように、わかっているつもりです、何しにひとりであんな場所にいたのか答えるだけでいいというのに』
『迎えに来てほしいなんてあたし思ってなんか…』
菜々美にはそのセリフが半分本当で半分嘘だと言葉が続かない。
仕事をする結城の事を考えると迎えに来てほしい等と言えない、かといって心細い時には結城を思い出すのだから結城を見た嬉しさは素直に嬉しい菜々美なのだが。
素直な菜々美の考えを翔子という女に嫉妬しかわいくない菜々美がいる。
『強情な君はここで降ろしてほしいのかっっ?まだまだ1時間以上走らなければならないのに』
強情な君と言われ恥ずかしいような悔しいような気持ちの菜々美は少しだけ唇を噛む、そして泣きそうな現状を窓を見て誤魔化した。
『言いたくない…』
『そんな君は身体は女でも内面は子供のようだね』
菜々美は恥ずかしくて悔しくて泣きたい気持ちはなくなり怒りで膝にのせている手を握る。
『何もかもわかったような喋り方をしないでください』
『何もかもわかってなんかいない、ただわからず屋の君の考えは手にとるように、わかっているつもりです、何しにひとりであんな場所にいたのか答えるだけでいいというのに』