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第3章 菜々美は菜々美の未来を…！

『相沢ってまだ結城さんの事好きなの？』
陽子が詰めより腰に手をあてた。

『言い寄って結城にフラれたからムカつくだけ〜、ただあの男かっこいいから寝てる女が羨ましいだけ〜』
はみ出した口紅をなおそうとポーチをかき回して陽子にあっちに行けとばかりに手をヒラヒラさせる。

『菜々美話があるから夕方つき合って』
陽子が菜々美を相沢から遠ざけ仕事だ仕事と企画部へと歩いてく。



残業もない夕方、カレーを食べた帰り陽子が運転する車内に菜々美はいた。

翔子を気にしてる事を知っている陽子だったが菜々美から結城にさよならをした経緯と理由に驚いた。

『何で！？迎えに来てもらって愛されてるじゃない、何で別れを言う必要がある？菜々美はあんなにかっこいい彼をつかまえて贅沢過ぎるわ』

『かっこいいから不安になる、みんなが結城さんを観てるから心配になる』

『だったらみんなの前で堂々と腰に手を回して歩けば？みんなあの人は菜々美のだと納得するわよ、手も時々しか繋がないでただ歩いてるだけなら通行人としか周りは見ないし結城さんはフリーだと考えるわ』

『通行人、フリー』

『いくら結城さんがサイトに結婚宣言しようと指輪もなければ結城菜々美でもない限り、あんな人目をひく男なんてみんな彼にしたいと思うわよ』

陽子のセリフのとうり結城はサイトにて恋人宣言〜結婚宣言をしているのだが、予言をやめた事により結城を巡るゴタゴタは終息したかに思えていたのだろう。

菜々美を結城名義の家に住まわせる事で周りから彼女へのゴタゴタさえも終息出来ると結城は考えたからだ。

だが予言を見られては相沢みたいに騒ぐ人々がいたのは想定外だったかも、それでもやはり予言は翔子の親友で終わりなのだが周りはそうはみない。

『菜々美はどうするの？』

『新しい恋を、、』
始めたいが高瀬みたいな自分だけ満たされればいいという身勝手な行為をもう味わいたくないと尻込みする彼女。

たっぷりキスや触れ合い等をせずに荒々しく彼女の濡れてない部分に男の象徴を突っ込む事ほど痛い経験は菜々美でなくても嫌がるであろう。

『ホントに？もったいない、結城さんみたいな人もう現れないよ？新しい彼と喧嘩して結城さんとよりを戻したいからっても彼結婚なんかしたらよりを戻したいとか遅いんだよ？』

『、、、』

『結城さんとの恋を逃して後悔しない？』