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《愛撫の先に…②》
第3章 菜々美は菜々美の未来を…!

◇◇◇◇◇

それからの菜々美とマッシュルーム男とのつき合いは夕方食事をし家電や本屋等に寄る淡々とし、高瀬とたまごホリックの男と比べれば彼はパソコンとゲームソフトにしか興味を示さない男だった。

元々マッシュルーム男は裕福な家で育ち何不自由なく苦労知らずでマザコン度合いが強いので母親の言動に左右されている。

だからこそ、とある日曜日のランチの後に映画に誘われた事に奈々美は驚きを隠せなかったがラブストーリーではなくアクション物で菜々美は退屈であくびを我慢するのに苦労した。

内容がノッてマッシュルーム男は興奮しているのか菜々美の手を握り時にはバシバシ肩を叩くので帰りたくなる。

ロマンチックな映画でもないのに手を握らないで、びっくりするし凄く冷たくて何だか嫌。

それに暗い場所で異性から触られたら嫌な記憶が思い出されて寒気がする!
映画早く終わってくれないかな。
外に出たらこの人はお母さんが迎えに来ているんだし、あたしはバスに乗って帰ろう…!

だが今日に限り映画を観たあとマッシュルーム男は菜々美を連れて行きたい場所があるのかタクシーに乗せとある場所に向かっていた。

その場所はホテル!?

『あの、いつもお母さんが迎えに来ているじゃない?今夜は来ないの?』
菜々美の声は緊張からか恐怖なのか語尾のトーンが高くなる。

『ママの言いつけだから、つき合うなら家柄に合う人か見定めるようにって』

ママの言いつけ?
家柄に合う人か?
それはつまり、、、。

菜々美の予測する内容をマッシュルーム男が笑いなから言うのは家柄に見合う子孫の遺伝子なのか見極めてこいと言うことらしかった。

それを聞き菜々美はホテルから出ようとするが近くで母親の車を見て震えていた。

結城さん!
助けて!
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