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《愛撫の先に…②》
第4章 あたしには予言は視えない!!
デリバリーがあのたまごホリックの店員で最悪な週末になってしまった。

週明けて2日後、ゴミ袋がないとコンビニへと出かけようと22時に家を出ていく。
その帰り家の周辺で奈々美を照らすバイクのが通り過ぎた。

眩しいと光を遮るかのように手をかざし鍵を開けて家に入る。

また別の夜には家を照らすライトが窓に映りテレビを観ていた奈々美はカーテンと窓を開けて光の辺りに注意深く見ると、光は窓を避けて道路を照らしたので彼女は安堵し窓を閉めた途端光はまた窓を照らす。

その次も、その次も光は夜に家を照らし奈々美は不安をつのらせ寝不足の日々。


仕事の昼休みランチを終えて歩きながら奈々美は陽子に打ち明けた。

『陽子、泊まりに行っていい?怖くて眠れないの』

『あたしはいいけど相談する相手を間違えてるわ、結城さんに連絡した?』
陽子は腕組みをした。

『相談なんて、、、』
立ち止まり顔をそらす。

『してないんだ?彼の家で暮らしてて相談するしないなんて馬鹿みたい、あたしが言ってあげようか?』

『ダメ、だめよ、結城さんに連絡なんて』
首を振る。

『大体結城さんも帰ってこないのも悪いわ、彼としては菜々美と同棲してるわけなんだからほったらかしなんてダメ』
カツカツと足早に歩くのはイライラ腑に落ちない証拠だ。

『同棲なんてっ、今更っ、あたしはただの同居人、、、』

『男と女同士ひとつ屋根の下同居人なんてありえないでしょ、結城さんは帰ってこないらしいし何なの?はっきりしなよ』
余計に足早になる。

『はっきり、、、』
彼女は追いつこうと走る。

『同居人なんてありえないわ』
陽子は菜々美を睨んだ。

『そうね、、』
菜々美はうつむいた。

『素直にならなきゃ、新しい彼氏探しなんて菜々美には無理なんだから周りをよく見て考えなきゃダメ』
陽子はなだめるかのように笑う。

『無理じゃない』

『あたしは遥斗がいなかったら結城さん最高だと思うけど菜々美って欲張りよね』
彼女は再び苛立つかのように菜々美の頬に指を当てた。

『とにかく危なくないうちに対処しないと、なんのために結城さんの家にいるのか考えなきゃ』
遅れるとばかりに陽子は走り始めた。

陽子つめたい、
あたしは真剣に怖くて相談したのに。

危なくないうちに?
なんのために結城さんの家にいるのか考えなきゃ?なんて、、、

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