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《愛撫の先に…②》
第4章 あたしには予言は視えない!!
とある帰宅時、毎月の公共料金の明細と領収を数字だけを流し見する。
(結城啓輔様今月の電気料金は8250円、来月10日まで早期支払い期限となります)
8250円少し使いすぎかな?
夜中眠れない時テレビ見てたりして、、
当たり前だけどこの家に来てからあたし公共料金なんて払っていない、、、
結城さんの通帳から引き落としされるようになってまだ3ヶ月、1人暮らしをしていた頃は公共料金の数字に通帳残高を気にしていた。
この家に来てからあたし公共料金を気にせず生活するようになっているみたい、、、
これじゃまるで本当に居候だわ、、。
結城さんに迷惑かからないためにも彼氏を見つけてこの家を出なきゃいけないような?
アサヒコーポレーションには高瀬さんよりかっこいい人いたかな?
だとしてもいきなり話しかけるなんて勇気あたしには、、、。
なんのためにこの家にいるのか?などと陽子に問われ奈々美は公共料金の紙に反応してしまったらしい。
玄関を開け着替えを手にし脱衣場に向かう。
シャワーを浴びて髪を乾かしスエット姿で惣菜を温めテレビを見ながらカルボナーラをとサラダを食べながらお茶を飲む。
『ん〜、落ち着いた〜、お腹ペコペコだったの〜、食べて帰る事も選択だけど暑かったからお風呂が先〜』
奈々美はプリンとアイスクリームを美味しそうに口に運びながらリモコンで好みの番組を探す。
1人っていいわ〜、、、
疲れて帰ってもすぐお風呂だしご飯だってコンビニやスーパーで済むし外食でも良かったのよね。
、、、結城さん居た頃はあたし毎日スーパー寄って主婦みたいな事をしていたのよね。
陽子は遥斗くんと同棲して毎日ご飯作ってるのかしら?
前みたいに仕事終わりにご飯食べてから帰る事も減ってしまったし、遥斗くんと同棲してるならランチは今までどうりでも夜ご飯は誘いづらいっていうか、、、。
主婦みたいにしてるのかしら?えらいな陽子。
あたしはこの1人の気楽さをもう一度楽しんでる気がしてる。
1人暮らしライフ、、、?
無理に新しい彼探しにこだわらなくてもいいんじゃない?
あたしまだまだ24歳だし男なんて世の中にはたくさんいるはず、今焦らなくても?
住む部屋があれば気ままに暮らしても?
その時窓にコツンと何かが当たり地面にコツンと落ちる音がし安易な気持ちは凍りつく。