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《愛撫の先に…②》
第4章 あたしには予言は視えない!!
その声に奈々美の鼓動は2度鳴り携帯画面をよく見るともう一度トクンと鼓動が鳴るようだ。

…結城さん…!?
どうして?
陽子が喋ったの?

彼女は鼓動が鳴りはしても通話を切ろうとした、そのタイミングで声が聞こえた。

『何かあったのかい?』

『………無視するならそれでも構わない、ドレスを‥いや忘れてくれて構わない』

彼女が喋らないせいもあり通話は結城の方から終わりにしたようでプツリと切れ画面も結城啓輔という文字は消えて待ち受けに戻る。

結城さん何の用だったの?
ドレスって聞こえたような?
ドレスが何なのだろう、きっと結城さんの周りには翔子さんがいて
先ほどのたまごホリックの恐怖から翔子へのモヤモヤが湧き上がり彼女はクッションを叩くと携帯の画面をオフにしテーブルに置いてベッドにふて寝し丸くなる。

結城さんと翔子さんなんか見たくない!
結城さんなんか、結城さんなんか、結城さんの事なんか考えない!
離婚することを結城さんに相談していた翔子さん、ドレスとか言ってた結城さんは仲良く翔子さんとウエディングベルを鳴らすんだわ。

ウエディングベルを…

部屋の中で時間さえも遅く感じて結城、翔子が残像として奈々美の眠りを妨げテレビをつけてしばらく眺めた。

「あのとき私は素直になってあの人のプロポーズを受けていたら良かったのにと今でも40年前の事を後悔しています、アイドルだった私達の未来もあっていいと今ではこんなに年を重ねていったオバさんでは振り向いてもらえないわね」
知らないオバさんがシックなドレスで懐メロを歌うが先ほどの話が表情に現れ可哀想に映った。

私は素直になってあの人のプロポーズを?
テレビのテロップに往年のトップアイドルで芸能界でもくどく人がたくさんいたとあるが未だに独身を通していると説明があり彼女はそのオバさんをマジマジと眺めた。

確かに今はシワができていてもきれいな顔立ちだと納得し彼女が好きだったいう男性へまだまだいけるのではないかと応援したくなった。

まだまだいける60歳でも、こんなにきれいだもの!

タイミングって大事だと思うの、オバさん素直になって〜。
あたし見ず知らずの往年のアイドルの恋を応援している…
今はあたしも24歳でも30年後にもこのままでいるのかしら?

陽子みたいにどの部署構わず声をかけて笑ってる彼女のようにはあたし振る舞えない。
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