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《愛撫の先に…②》
第5章 占いのままに
週末の三連休は買い物に旅行にグルメへと周りの人々はカップルや家族連れやお一人様または女同士、男同士等などみんな楽しげな様子で街は賑わいをみせている。

ただ1人緊張感を漂わせ表情がかたい菜々美だけが浮かない顔で電車に乗り込んだ。

たった一度だけ訪問しただけの場所に行こうとしている為不安と相手への緊張と突然のお願いをする事へのあつかましさに罪悪感と後ろめたさが時間が経つごとに彼女を追い詰める。

菜々美が相沢みたいに図々しかったら罪悪感等なく平然としていられるのだろうが菜々美は図々しくなく人の目を気にする小心者故に相手へ申し訳なく思うのだ。

また相手からの質問にうなずけない、それは了承を得ているかという事だ。
「これはあいつも知ってるのかい?」というセリフだ。

菜々美は口ごもるしかなく電話故にホッとしたのも罪悪感につながる。

昼近くになり乗り継ぎの駅構内で小さな駅弁を買うが味はそれらの理由から味をよく覚えていない。


菜々美が乗り継ぎで最寄り駅に降り立つ頃には夕方でバスを待つ頃、彼女の住む家の玄関を開ける人物がいて散らかし放題の有り様を見て驚いていた。

『何を考えている?』
彼は急いで寝室に向かった。
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