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第5章 占いのままに

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その頃奈々美は伝票の住所に近い駅に着きそこからタクシーでビジネスホテルに着いたところ、部屋に入り疲れからソファーへと体を預けるかのように座り込む。

１時間前、駅前の定食屋で済ませた夕食も味わうことすらなくだだ食べるという動作を繰り返していた彼女はふと自分を追い込んでいる気がした。

何も知らない場所、ご飯を味わうことすらしないであたしは、、、。

１人がいいのか、結城さんを考えるべきなのか、新しい彼をもっと探すべきなのかあたしの未来を決める旅なのに弱気になっちゃだめ！

午前中に電話して突然の訪問に対して「啓輔は知っている?」という聡さんの問にあたしは答えられなかった。
いいのかしら？いきなり行っても？

そんな考えにまた憂鬱になりため息、それらからのがれるかのように彼女はシャワーを浴びた。

シャワーを浴びている間に陽子からのメールがありこの度の目的を心配する内容が書かれていた。

そして彼からの電話もあったがシャワーを浴びている彼女は後々気づいて不在着信の結城という文字に動揺してしまう。

なんで？今更かける気になれない。

彼女は陽子だけに返事を返し疲れた事を報告した。

あたしはあたしの未来を考えなきゃなんない。

次の日の昼前、タクシーで彼女は結城聡の家に着き出迎えた結城聡と対面した。、

聡は黒髪、穏やかで啓輔ほど苦労はしていないと見受けられる。メガネをかけた細身ではあるが結城啓輔と雰囲気が似ている。

『もう一度聞くけどこの事は啓輔は知っているのかい？』

『いえ、ですが、これはあたしの意志なんです』

『そう、、、』

『キスしてほしいという要望は無理でしょうか?』

『いきなり何を、、、』
聡は戸惑うのは妻子持ちだからだ。

『あたしの未来を占ってほしいんです』

奈々美は言いきった。


お願い、あなたは結城さんと同じ体質なんでしょう？
だから、、、