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《愛撫の先に…②》
第5章 占いのままに
『寝ていないのかい?だなんて失礼な質問かもしれない。だけど運命の人なら未来は見えないはずなんだけど啓輔はあなたにそれを伝えなかった?』
聡は確信だというかのように自分の指先を見ながら言う。

『結城さんから未来がある人とは何も見えないという意味合いのある事を聞いた事があります』

『啓輔も占えるのになんで僕のところへ
2人うまくいってない?』

『うまくなんか、、、不器用なあたしだから確実な〇印の未来がほしいんです、、、』

『確実な未来?まだ若いのに諦めた言い方をしてつまらなくない?啓輔はあなたにそんな後ろ向きな事をされるほどつまらない弟ではないよ』

『無理なんです、、結城さんは、翔子、、いえ結城さんの気持ちはあたしではなくて違う人が好きなんですっ、だから、だから聡さんにしか頼めないんです』
泣きそうになるが思いとどまる奈々美。

『啓輔があなたを連れてきた時幸せそうで啓輔はあなたと未来を築くんだと嬉しかったのを思い出すよ、もう少し結論を急ぎすぎない方がいい』

『占ってはもらえないのですか?』
手が震えそうだ。

『もう少し恋して余裕を持てたらもう少し柔らかな考え方も生まれると僕は考える、恋しなさい』

不満を持ってはだめ、だけどこんな占いなんてなんだか中途半端で、、、やっぱりキス出なきゃ?

『キスしてもらえますか?』

『先程の内容がアドバイスなんだが納得出来ないと、、、』

嘘は言っていないというのに、、、

啓輔も受難がたえないな、本当に。
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