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《愛撫の先に…②》
第5章 占いのままに
『キスをしてもアドバイスはかわらないけど』

『占いは変わらないという事ですか』
奈々美は運命の人を聞けなかった事にやりきれない思いで地面に視線を落とす。

そんな様子の彼女に聡は手のひらを掴み触れるくらいのキスをした、3秒というところだろうか。

キスをしてほしいと頼んだ当の奈々美は最初断られた後だけにビックリして顔をあげ聡を見やった。

『あの…』

『キスしてほしいと頼んだのはあなたですよ』

『占いはしてもらえないと思っていたからあたしビックリして…』

『キスにも色々あるし手のひらなら妻を裏切らないで済む…こういう体質だと異性に知れた時、したくない相手から頼まれるふれあいほど断りつらいものはない、僕も啓輔も……モテたのは啓輔だったかもしれない』

モテたのは結城さん?
…そうね、そうかもしれない………

『本当に好きな人は誰なのかわからなくなる、そんな気がして…』

玄関のドアが開き幼稚園年長くらいの男の子が聡を呼び、「まだお話中なのよ」と慌ててその子に言いドアを閉める、聡は微笑ましく見やりクスッと控えめに笑う。

『占いとか予言という体質を恨んだ事もある…好きになった妻とは未来など見えなかったのだから…焦って告白してお付き合いして結婚。頑張ればあなたも未来の人とめぐりあいます』

『親友みたいに明るく前向きじゃないし付き合った人は素敵とはかけはなれマザコンだったり平気で裏切るような人たちで…テレビドラマのような恋に憧れているあたしにはありえないほどショックで…恋なんて怖いとさえ思えて…だから親友みたいな理想的なカップルで誰もが羨ましがる未来がほしいんです』

『テレビドラマのような恋?作り物だとわかってます?占いに頼らない未来もいいと思うよ、現に啓輔とここに来た時には仲睦まじく見つめあっていたというのに…』

『過去の話です…』

『まだほんの数ヶ月しか経っていない、うちの啓輔があなたを裏切るような事でも?』

『翔子さんが………』

奈々美の声は震えた。

『結婚しているのに?』

『翔子さんを、知っている?結城さんはそんなに翔子さんを特別だと………』

『君……泣いて?』

泣いてなんか…


『過去は特別なクラスメートだからといって。今は結婚している人妻。そんな事に動揺しない強い精神を養えという意味で僕は恋をして強くなれとアドバイスしたんですよ』
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