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《愛撫の先に…②》
第5章 占いのままに
✿ ✿ ✿

菜々美がトイレに隠れているその頃。
時を同じくして場所は菜々美が住む白い家の玄関に結城はいた。

コンビニのゴミ等はゴミ箱に入れられてはいるが自分以外に帰ってこない自由な衣食住生活、ソファーにかけられた服や読みかけの雑誌で彼女がひとりでいる生活がどんなものなのか垣間見られる。

だが結城は寝室の窓ガラス1枚だけ代えられた違和感と知らない布団セット等に首をかしげ、答えは寝室にあると推測した。

先程、窓に硬いものを投げられた事へも考えを巡らす発端といえよう。

狙われて…?
誰を、俺なのか…
いやたとえそうだとしたら俺がこの家にいる菜々美と話をしようと昼休みに寄った時間に合わすもの好きはいないだろう…
俺が予言で寝た女性たちが俺を?
相沢…彼女ならやりかねないだろうけど…

とにかくこの家の見回り対策を早急に考えなければ…
いや俺がこの家に帰ってくればいい話なのだが彼女が頑なに俺を拒否している…
無理強いは俺のポリシーに反する…

彼は車に乗せた淡いブルーのドレスを家に持って入ろうと車へ、その時携帯がなり彼は車にもたれかかり相手の聡と話始めた。

『啓輔あの子とはどうなっている?』

『ごめん…兄さん、メールの返事遅れて…彼女とはブランクをおいていて考える時間が必要だと…』
彼らしくない、だがそれはそれ兄なのだから。

『もう帰ったけど彼女が午前中僕の家に訪ねてきて未来を占ってほしいと…啓輔達どうなっている?』
質問する口調だが穏やかだ。

『……なんっ…!?未来を占う?それは彼女が他の未来を考えているという事…?』
考えもしなかった事の成り行きに啓輔はつまらないブランクを与えたものだと舌打ちし前髪をかきあげた。

『そういう事になる…おまえらしくない』
ため息が聞こえる。

『ありがとう、兄さん』
彼は電話を切り先程家を出たならここに帰るのはバスや電車で乗り継ぎ夕方遅くになると時間を確認した。

子供ではないし帰れるだろう…
だけど彼女が行ったのは俺が車に乗せての一度きり…
高速に乗れば2時間あれば余裕で着けるんだが彼女は車を持ってはいない…

彼はおろすはずのドレスをみてスイートタイムのフロントに電話をかける。

『夜の勤務まで留守にする、すまないがよろしく』
彼は家に鍵をかけ車に乗り出かけた。

まったく君は…!
何をしでかすのか…
イライラする…
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