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《愛撫の先に…②》
第5章 占いのままに
『…あの…』
今まで嫌な態度とってごめんなさい、と言わんばかりに奈々美はたまごホリック男にスエット男を追い払ってとばかりにジッと哀願した。

先ほどは助けられたくないと思っていたのに、いざとなると気持ちとは逆の事を考えるのか?
そんなグシャグシャな考えに奈々美は自分勝手だと自己嫌悪に陥りそうになる。
そんな考えに彼女はたまごホリック男を受け入れるのか?

いいえ、あたしはあなたを好きにはなれない…
ごめんなさい、だけど今は助けてほしいの…

だがそんな奈々美の罪悪感と自己嫌悪の考えとは裏腹な彼らだった。

『勝手に破いたんだ?』
たまごホリック。

『あんたさ書き込み男?』
スエット男。

『誰かが旅の思い出にこの駅写して書き込み、偶然奈々美が映っててさ〜、そゆこと』
たまごホリック男が笑う。

『テメ…いい事あるかもって言うのは?ステーキ食わしてくれんだろっ』
スエット男、情けない。

『勝手な考え、いい事あるかもってだけしか書いてない』
たまごホリック。

なんか喧嘩してる?
今のうちに…
逃げなきゃ…

だがそうはいかないらしい。

『邪魔だろ』
たまごホリック男は奈々美のカバンを無理やり引っ張るとスルリと肩から落ちていく。

『あんたさ後ろだろ』
たまごホリック男。

『…ずりぃ』
そう言いながら言う事を聞くのは何かいい事の期待からだ、後ろにまわり奈々美の両肩を持ち動きを止める。

『…ひどい…自己嫌悪だと思ったあたしが馬鹿だった…あなたはひどい…』
憎しみしかない。

『…ひどいのはどっち?さんざん想いを伝えていたのに、報われねぇよ』
恋する男のひねた気持ちなのかたまごホリック男。

『それは、ごめんなさい…』
反論出来ない彼女。

『ごめんで済むならこんなに苦しまねぇ!』
一気に火がついたのかたまごホリック男は奈々美の両胸へ手をやり指先に力を込めてムニュッと揉んだ。

『…はぅ…痛い…やめて…』
力任せに掴まれ揉まれ嫌悪感と痛さから出た抵抗する気持ちだ。

『あの男にもこうやって胸を揉ませるのか!?』
許せない気持ちからたまごホリック男は眉間にしわを寄せる憎しみの顔。

『こっちにも揉ませろ、ずりぃ』
スエット男は手を剥ぎ取るように退かせ後ろから奈々美の胸をマシュマロかのようにヤワヤワと揉んで楽しんだ。

嫉妬したたまごホリック男はジュースをぶちまけた。
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