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《愛撫の先に…②》
第6章 この身を持って…
『お嫁さんになるって言ったでしょう、結城さんを傷つけないでっ!』
奈々美はたまごホリックからカッターを取ろうと手をのばしたが逆に手を叩かれてしまう。

『未来の父親に命令なんていい度胸だな、奈々美ちゃんよ』
たまごホリックは彼女の髪を掴み唇にキスをした。

嫌っ…
結城さんのみてる前でキスなんて…

たまごホリックを突き飛ばそうとする前にキスが終わり彼女は手の指で唾液を拭った。

『みてるだけ?いいキスだったっしょ?帰んな、ひとりでさ』
たまごホリックは自由のきかない結城をみてクククッと笑い、お楽しみが残っているかのようにカッターを振り上げ腕をめがけ振り下ろす。

結城は瞬時にしゃがみこみ怪我をまぬがれた。
地面に転がった反動で器用に立ち上がり縛られた箇所の結び目を緩めようと手首を左右上下に動かしている。

またたまごホリックがカッターを振り下ろした。
結城はバレーのレシーブでも受けるかのように刃先へ手首を向ける、ネクタイの一部がそれにより切り目が入った。

握って、開いて、握って、開いて、のグーとパーのじゃんけんのような手の動きをする結城。
すると少しずつ結び目がゆるみ結び目に5ミリの隙間が出来始めていた。

『…はぁ?…おかし〜なぁ、ゆるく結んじまったか』
少しずつ結び目がゆるくなっていく様子に呆気にとられ動きが止まる。

『早く反撃しないと俺が結び方を教えましょうか?あなたの手首を使って……』
手首を左右に動かす、ネクタイが緩みほどけ地面に落ちていく、手首が自由になる結城はニヤリと笑った。

『貴様っ!おちょくってんのかっ!?』
たまごホリックが口元をあげ眉までつり上げ悔しそうに相手をみつめカッターを持つ手が震えている、それは負けた気がしているからなのだろうか。

『からかって等いない、人の手首を縛るならほどく過程も身につけておく事、硬く縛った紐をほどいてほしいと泣かれたら恥をかくのが容易に想像出来る、あなたの事ですよ……いい加減俺をヤりに来ないと退屈であくびを我慢してしまいますよ』
結城はわざとらしく手を頭上にあげストレッチをするかのよう。

『〜〜〜、貴様っ!!』
たまごホリックはカッターを無我夢中で振り回した。

左右上下斜めにくる刃先に対し結城は身をかわしていく。

腹をたてたたまごホリックがそんな結城の足元を蹴ると結城が少しよろめいてふらついた。

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