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《愛撫の先に…②》
第7章 迷い…想い…

『駅でたくさん人がいる中であたしだけ……』
奈々美はそこで口ごもる。
『…不運だったのかもしれない…』
結城らしくない言葉選び。
『…不運…あたしがもっと早く駅に着いて前の電車に間に合っていたらあの人に追いかけられなかったかも…』
上着で身体を隠す手が震える。
『……そう、かもしれない…あの駅周辺が旅行者にアップされる事もそしてあの男が君を追いかけて駐車場に現れる事もなかっただろうね』
結城はエアコンの温度を少しあげた。
『駅周辺をアップ?』
奈々美は目を丸くさせ結城を見る、涙が頬をつたう。
『聡兄さんが教えてくれた、君が来た事と駅の画像に写っている事を…旅の思い出に撮った悪気のないものだった……それをみていたのがあの男』
結城は落ち着く為に大きく息を吸いゆっくりはいた。
『…そう、だったのね…』
スエット男がたまごホリックに言っていた内容が一致したとでもいうように奈々美はうなだれた。
あたしがもっと早く駅に着いていたら…
ううん、この旅を計画した事が不運だったのかも…
『すまない、エアコンを効かせても君は震えている…高速を降りて服を買うべきだった…俺の任務ばかり考えていた……次で降るべきだ』
ウインカーを押そうとしている。
『ううん、降りなくていいの、服なんて結城さんの仕事の方が大事だわ……それに逃げる事に必死で噴水の中に落ちてしまった物を取りに行く考えがなかった事も…』
滑り落ち噴水の水で濡れていくカバン、昨日身につけていた1日分の服の事など意識になかったのだろう。
彼女は結城の上着を撫でた。
『それでは君が風邪をひいてしまう……』
高速走行でのよそ見はタブーなので彼はミラーで彼女を観察する。
『早く帰りたい……』
彼女は結城の腕に手をかけ首を振る。
『……すまない、スイートタイムの方に向かっている、君は早く休むべきだろう』
結城は首を振り息をはいた。
それから50分後車は高速を降り10分もすると見慣れた街並みに入り、やがて1つの交差点をまっすぐ、そしてゆっくり右折させスイートタイム従業員駐車場へと停まった。
よろよろと車から降りる奈々美を結城が抱き上げた。
『!?結城さんあたしは大丈夫……』
恥ずかしさで赤くなる。
『ほぼ裸の奈々美をさらし者に等しませんよ、それに破かれたワイシャツもこれで隠せます』
いい考えだというように。
奈々美はそこで口ごもる。
『…不運だったのかもしれない…』
結城らしくない言葉選び。
『…不運…あたしがもっと早く駅に着いて前の電車に間に合っていたらあの人に追いかけられなかったかも…』
上着で身体を隠す手が震える。
『……そう、かもしれない…あの駅周辺が旅行者にアップされる事もそしてあの男が君を追いかけて駐車場に現れる事もなかっただろうね』
結城はエアコンの温度を少しあげた。
『駅周辺をアップ?』
奈々美は目を丸くさせ結城を見る、涙が頬をつたう。
『聡兄さんが教えてくれた、君が来た事と駅の画像に写っている事を…旅の思い出に撮った悪気のないものだった……それをみていたのがあの男』
結城は落ち着く為に大きく息を吸いゆっくりはいた。
『…そう、だったのね…』
スエット男がたまごホリックに言っていた内容が一致したとでもいうように奈々美はうなだれた。
あたしがもっと早く駅に着いていたら…
ううん、この旅を計画した事が不運だったのかも…
『すまない、エアコンを効かせても君は震えている…高速を降りて服を買うべきだった…俺の任務ばかり考えていた……次で降るべきだ』
ウインカーを押そうとしている。
『ううん、降りなくていいの、服なんて結城さんの仕事の方が大事だわ……それに逃げる事に必死で噴水の中に落ちてしまった物を取りに行く考えがなかった事も…』
滑り落ち噴水の水で濡れていくカバン、昨日身につけていた1日分の服の事など意識になかったのだろう。
彼女は結城の上着を撫でた。
『それでは君が風邪をひいてしまう……』
高速走行でのよそ見はタブーなので彼はミラーで彼女を観察する。
『早く帰りたい……』
彼女は結城の腕に手をかけ首を振る。
『……すまない、スイートタイムの方に向かっている、君は早く休むべきだろう』
結城は首を振り息をはいた。
それから50分後車は高速を降り10分もすると見慣れた街並みに入り、やがて1つの交差点をまっすぐ、そしてゆっくり右折させスイートタイム従業員駐車場へと停まった。
よろよろと車から降りる奈々美を結城が抱き上げた。
『!?結城さんあたしは大丈夫……』
恥ずかしさで赤くなる。
『ほぼ裸の奈々美をさらし者に等しませんよ、それに破かれたワイシャツもこれで隠せます』
いい考えだというように。

