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《愛撫の先に…②》
第7章 迷い…想い…
『あたし裸に近くて…誰かに見られたら恥ずかしい…』
抱き上げられていても下着等ないから丸見え…

『うちの従業員はお客様のプライベートな部分をあれこれ言う事はないので安心していい』
宿泊客がキャリーバッグを転がし近づいて来ていた為に結城は裏従業員出入り口にまわり館内へ入り階段で20階まであがろうとしている。

はぁはぁと彼の息づかい、カッカッカッと階段をあがる靴音。

『あのっおろして、階段でなんて結城さんが苦しそう』
奈々美が焦り降りようと手足をばたつかせる。

『遅めのチェックインをされるお客様がみえたならエレベーターはお客様優先です、フロント周辺を通り邪魔してはならないから、それに君を抱いて階段を上がろうともトレーニングの一環と考えれば何でもない』
結城は息を少し乱しながらもクスッと笑った。

『でもっ……』
奈々美は彼の肩に手をあてる。

『あばれないでくれるとありがたい』
彼は大きく息をはいた。

17、18、19階と過ぎ20階、2007と2008のドアと絨毯を敷いた通路がみえると結城が奈々美をソッとおろした。

ここに来るの何ヶ月ぶりかしら?
懐かしい…

『2007と2008どちらの部屋を使ってくれていい、シャワーを浴びて早く休むといい』
結城は2008のドアを開け素早く顔を洗い破かれたワイシャツをごみ袋に入れた。

奈々美はその様子をジッとみていた。

クローゼットに行き淡いブルーのワイシャツを着て赤いネクタイ、濃いグレーのスーツで身支度をととのえ乱れていた髪の毛をブラシでととのえる。

『こちらのシャワールームとベッドを使いますか?バスローブもある、飲み物はワインが…君は飲まないんだったね、後で何か持ってくるように手配しておく』
スーツに合う革靴に履き替えた彼は奈々美をみて、行ってくるというふうに片手をあげドアを閉めた。

結城さん…
今から仕事だというの、そういえば時々こんな時間からの勤務もあったのよね…

テーブルの上の携帯から着信の音がし、奈々美は慌てて彼のスマホを手にしようとするが画面には翔子からの文字。

奈々美はそこに立ちつくす。

翔子さんから?
翔子さんから………

先ほどまで溢れでていた結城への想いが凍ってしまったかのように辺りは寒々としているかのよう。

先ほど彼からの【愛している】という言葉も薄れていくような………深い傷…!
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