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《愛撫の先に…②》
第8章 愛撫の先に…
抱いてほしい…
忘れさせて…

『……』
奈々美は洗われている途中そんな願いにとらわれ首を振る。

結城さんがまだ髪も体も洗えていないのにあたしったら自分勝手過ぎる…

『奈々美何か言いたげに唇を開けているとお湯を飲む事になりますよ』
その言葉のとうり結城は奈々美の身体の泡をシャワーで洗い流している。

数分後奈々美は脱衣場にいて振り向く、ドアを仕切る向こうで結城が髪を洗い身体を洗う様子がはっきりとわかる。

痛くなかった…
結城さんが優しくあたしを洗ってくれた…

体をタオルで拭き淡いピンクの下着と白いバスローブを身につけ、髪を乾かしていく。

男という同じ性別なのにあのレイプ魔達とは全然違う大人な結城さん…
あたし翔子さんが羨ましい…
所詮あたしは相沢さん達と同じあなたに群がる女…
どんなに想ってもあなたはあたしだけの人じゃない…
やっぱり出て行こう…
白い家からも遠く離れた場所にひとりで暮らすの…

部屋に戻り彼女は運ばれたスーツケースを出入り口のドアに運んでいたところだ。

カチャとドアが開き白いバスローブ姿の結城が不思議そうに彼女を見ていた。

『何をしている?出入り口へバリケード等というバカな答えはしないでくれ、逃げる為の行為だとも言わないでくれ…もう聞き飽きている…君の行為はっ』
冷蔵庫からワインを出しグラスに半分程トクトクとついでクッと飲みほす。
髪が半乾きでそういった動作からチラリと胸板が少しみえる。
普通の女なら男の仕草と胸板に色っぽいと思い相沢みたく抱いてと頼むだろう。
だが翔子という壁がある奈々美は決して抱いてとは言わない、言えない。

『出て行きます』
ドア近くに立つ。

『!?…昨夜と同じ議論を繰り返すのか?俺は空腹だというのに少しは人を思う感覚を養いたまえ』
空腹の彼は奈々美を見ながらクラッカーの箱を持ち1枚だけ取り出し口に入れる。

『結城さんもひとりの方が落ち着くに決まってる!あたしみたいなお荷物なんて背負わなくていいっ』
ドアを開けている。

『あたしみたいなお荷物?誰がそんな事を、あの男好きが歩いているような女の相沢が君に?』
もう1杯ワインを飲む。

結城さんでもそんな風に言う事もあるのね…
まるでやんちゃな人のよう…

奈々美は首を振る。

『どちらにせよ君が振り回される事は何もない、しばらくこの部屋から会社に行くといい』
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