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《愛撫の先に…②》
第8章 愛撫の先に…
昨夜翔子さんの名前を出した、口にしないはずだったのに……
今度は結城さんから翔子さんの名前を聞き名前だけで心がザワザワし嫌な自分の内面があると思うと嫌になる…
でもいつかは話さなきゃなんないなら今……

『翔子さんがいるから素直になれないっ…何処か遠くに引っ越せばいいのに…でも話したいならスマホがある…電話もメールでも……結城さんは嬉しそうに笑うんだものっ!』
奈々美はドアに両手をつき結城を見て言いきった。

『俺が嬉しそうに笑う?』
彼の表情は少し困惑したように視線を逸らす。

『今も困ったような顔、いつもの結城さんじゃない…』
彼女は指摘され視線を逸らす彼を見たくなくてまたドアノブを手さぐりする。

そんな困った顔をして翔子さんが好きなんでしょっ
だからあたしは結城さんから逃げるの…
他の人を好きになる努力をしなくちゃならないとあたしは…

『やけに饒舌だな、奈々美ちゃん』
彼はドアに手をつくのをやめ腕組みをしまっすぐ彼女を観察した。

『じょ饒舌?』

『いつもの奈々美ではないって事、俺を言い負かすつもりなのか…無理しない方が後悔しないで済む』
彼はあははと笑うが目は優しさもない。
仕事あがりで食事もまだともなればイライラもする。
そんな結城は怒鳴ったり暴力を振るう訳では無いが怖いくらいの迫力だ。

『言い負かすなんて無理に決まってる、聞かれたから翔子さんの事をなんて思っているか打ち明けただけ…黙っておこうと…』
横を向き、拗ねているのか観念したのかまるで捨て台詞のよう。


『翔子の話しをするのにそんなに拗ねる事なのか?優しくて綺麗で思いやりのある女性だと思うけど』
翔子への見方を話してる彼は翔子を思い浮かべたのだろう、表情が和む。

『…あたし他の人を好きになりますっ!』
彼女は泣いていた。

『何故聡兄の所に行ったのかこれで納得したよ、占い体質似ていますからねっ…隠れるようにコソコソと感じ悪い……それで占えましたか?挙句の果てにレイプされて身体は散々な事に、あのたまごホリックの男のものがあなたの胎内にいるんですよっ』
哀しそう、怒り、同情、さげすみ…そんな表現が浮かぶよう。
紛れもなく彼はイライラしている。
本当に口で言い負かし相手をたたみかけるかのように敵にまわすと女でも容赦していない。

『あなたって最低っ!さっきは痛くないように洗ってくれたのにっ』
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