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《愛撫の先に…②》
第8章 わだかまり…
結城の予言停止に奈々美への抗議に熱をおびる相沢を背に奈々美と陽子は走り出した。

着替えてもいない相沢が追いかけようとするも制服だという事に手足をばたつかせ苛立ちをみせる。

『振り返らないで、相沢の事なんてほっとけばいいのよ』

『うん…』

3分後2人は車のドアに寄りかかり走ってきた息をととのえ親友の運転でアサヒコーポレーションを離れた。

『スイートタイムでしょ、送ってく』
知った道だというように陽子は慌てない。

普通に帰るという事を奈々美は結城に言った事により彼女は親友に送ってもらっている。

『あの白い家に…』
小さく言う。

『たまごホリックが来ても知らないよ、意地はらないでスイートタイムに帰んなよ』
陽子はちらっと奈々美をみる。

『喧嘩になるもん…』
手をぎゅっと握りしめる。

『あんたが心配なだけでしょ、変なとこで意地っぱり……素直にさあの広い胸に飛び込みなよ』
あの広い胸に飛び込み…という言葉に結城萌え〜な陽子がウフフと笑う。

『陽子みたいに一途なら…陽子みたいに明るくてサバサバしてないもん…あたし』
はぁとため息をつく。

『少女漫画みたいに女の子女の子してるもんね、奈々美……だから小説に想いを書くんでしょ?結城さんみたいな人が側にいて他の人を探そうとか欲張りってもんよ、あたしなら抱き枕にしちゃう…好き好き〜って』
抱き枕を想像したのかニシシと笑う。

『欲張りだなんて…あたし抱き枕とか不器用な事出来るわけない…』
声を張り上げていいのか、悪いのか彼女はゴニョゴニョと言い誤魔化す。

『損だわ、相沢と足して2で割ればちょうどいいくらいよ…遠慮もね時には相手を傷つかせる事…』
交差点、信号で止まる。

奈々美は白い家の方を選択し送ってもらった。

ドアにはチラシ等がぎっしり入っていてそれを抜くのも力を要した。

あの週末から帰っていない家はやけに大きいと錯覚し彼女は見上げた。

彼女は一瞬たまごホリックの男を思い出しブルっと震えまだ親友の車が停まっていないかと後ろを振り返る。

バカね…
さっき手を振って見送ったじゃない…
だけどもしかしたら待っていてくれるんじゃ、ってあたし甘えてる…
もし誰かこの家に居たならあたしは走って逃げきれるの?

彼女は携帯を出しメールがきていないかと確認しない事にため息。

ガサッ。
その音に彼女は恐ろしくなる。
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