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《愛撫の先に…②》
第8章 わだかまり…
眠ったままの奈々美は夢の中で髪を撫でられていた。

誰…
まるで髪の毛で遊ぶような触り方…
心地いい、うつむいているあたしは指先の人を知りたくなった…

彼女は無意識に少しだけ薄目を開け眩しさに目をつむった。
『眩し…』
そしてまた目をとじた。

その様子に気がついた結城は喋っていた会話に30秒間を入れ彼女を見やる。

『…いや大丈夫だよ将也、ベッドに座ったまま喋っていたから彼女を起こしたのかと…だけど眠ってる…よく眠るから毎朝起こしているんだ』
そう言って笑う。

目をとじた奈々美だが会話は無意識に夢の中まで聞こえるかのよう。

将也さん?結城さんの友達の…
それなら良かった…

『……借りた家に奈々美が住んでいるなら起こす訳ないだろって?数日前に話したとうり落書きを消したら解約しようとしてる、だから彼女を1人おいとくわけにも……うん、そうだねスイートタイムに居るよ』
彼は苦笑している。

何を話しているの?
あたしの事?
っていうより将也さんと話す結城さんは少し違っているような…

『前に戻ったようだって?えっ何?翔子が代われって言ってる?構わないよ、うん将也東京出張気をつけて』
彼はよほど気を使わないのか楽しそうに笑った。

えっ翔子さんに代わるの?
彼女は相手が結城の親友だと安堵していたが翔子の名前が出て身を硬くするように背中と膝と腕に力が入るかのように布団の中で微動だにしなかった。

やめて…
話さないで…
彼女の頬を涙が伝う。

この気持ちは結城さんが電話で話す度に思うのかしら?…
ずっとずっとそんなのとても苦しい…

『翔子何?』
将也と話す時と同じように楽しそうに話す。

奈々美は聞いていられなくなり、涙をみられたくなくて布団の中に顔をうずめると息苦しくなり結果的に顔を出す事になり会話も聞いてしまう。

『歯医者?やめてくれないかな?ついてきてくれってわざと言うの1人でいけるの知ってるよ、ったく君は……楽しそうに笑わないっ』
口をとがらかすかのよう、拗ねる。

『普段は大人ぶっている俺が歯医者から出る時には顔が青ざめているから元気づけに頭を撫でてやろうと迎えに行くんだって?だから毎回、悪趣味だって言われますよ…あなたが言う訳ないって?フフよくわかってる…うんしっかり診てもらって、じゃまた』
会話の余韻なのかクスクスと笑いスマホをテーブルに置いた。

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