この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
《愛撫の先に…②》
第8章 わだかまり…
『俺も働いていますよ、責めるつもり等ありません…ただこのホテルには頼めばディナーや軽めのものを出せるというのに何故わざわざコンビニに…っていう事、もちろんコンビニの弁当やパスタも美味しいですが俺から言わせると内線一本でディナーが運ばれてくるのにというのを知らない訳ないという事』
結城はやれやれという意味合いで髪をかきあげるとバスローブからチラリと胸元がみえる。

『OLの給料で毎日ディナーなんて何日も持ちません、あたしは結城さんではないもの、それに何を食べようと文句言われる事なんてない』
奈々美の眠気はそのあたりからさめていて彼女は相手の目をみて言いきった。

『そうですね、だがあからさまに俺が勤務を終えるまでにサッサッと食べて寝てしまおうというのがみえみえなので気楽なもんだなと君を…俺はただありあわせの材料でも奈々美と一緒に食べたかっただけなので気を悪くしてるなら申し訳ない』
気楽なもんだなという言葉はさすがに言う前に一呼吸の間をとれば黙っていられただろうと後悔しているのか一度立って座り直す。

『あたしと一緒に?』
目を丸くする彼女は女子高生のよう。

『あぁそう、奈々美と一緒に…キッチンに置かれた食べた後のトレーの片付け等ため息はつきますが勤務の一環と思えば黙っていられます、今夜はペペロンチーノでも作ろうと2人分材料を用意していたんです』
彼はチラリとキッチンの方を見やりまた彼女の方を向いた。

『ペペロンチーノ……ごめんなさい…』
彼女はうつむいた。

恥ずかしい…
コンビニ弁当を食べたままなんてスイートタイムには結城さんがいてお気楽な独り身生活の癖なんてみっともなさすぎる…

『俺の勤務が遅いからです、奈々美は待っていなくていい、好きなものを食べればいい』
彼は力なく笑う。

『結城さん………』
彼女は彼を見つめた。

なんだかおいてかれたような気持ちになるのは何故?…

『さっきまでの威勢はどうしたのです?時々でいい俺の夕食につきあってもらえたならそれでいい…』
彼はフッとまた笑う。

『結城さん…』
彼女はいたたまれなくまたうつむいた。

『奈々美…君はコロコロと表情を変える猫のようだ…だから飽きないのかもしれない…』
目を閉じて上をみる結城。

猫?
あたしが…
飽きないのかもしれない?
結城さんそんな事誰にも言われた事なんてない…
反則だと思うの…
/296ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ