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《愛撫の先に…②》
第9章 処方箋
『……陽子みたいに両手に華って楽しいのね、何も悩みなんてなくて新しく出来た店にランチに行こうとかって騒げて』
キャミソールの上から制服のブラウスを着てボタンを留めていく。

『なんだかさ今朝の奈々美って奈々美らしくない喋り方するのね、喧嘩でもしてあたしにあたってんだ?両手に華って誰の事?遥斗以外に誰がいる?』
両手をウエストにあて少し足を開いて陽子が奈々美をみていた。

『わかってるくせにわざとあたしに言わせて優越感に浸ろうっていう、ね』
本当に奈々美らしくない喋りをしているのか上に着るペストに手首が引っかかる。

『こんな話相沢来たら聞かれて悪い方に広まってくからランチ後でも聞いてあげる』
彼女は壁にかけてある時計をチラッとみて首を振る。

『結城さんに決まってるでしょっ、あたしに言わせてざまあみろって思っているんでしょ』
ベストのボタンを掛け違え慌てて直す手が震えている。
らしくないと言われる喋りで奈々美なりの虚勢なのだ。

『はあぁああっ!?何それっ!?何それ!?そりゃさ遥斗いなかったら結城さんを彼氏にしたいと思うけど言うだけじゃない、あの予言サイトであたしが高瀬相手に煮え切らない奈々美を心配して申し込んで…高瀬相手に失敗するし、予言後の奈々美の反応観たら女の子より女っていうかさ、だから身体の相性良かったのかなって…ねぇ、結城さんがかっこいいとか奈々美が羨ましいとか言っても悪くないと思うわけよ』
怒った顔つき、ビックリした顔つき、数か月前を懐かしむ顔つき、結城啓輔を思い浮かべ憧れるような顔つきへと変わる。

『出会いはそんなんでも結城さんとのメール楽しんでる…』
納得いかないのか拗ねている。

『奈々美ってさ朝弱いのに8時前には会社に来てる、1人で暮らしてた頃には遅刻ギリギリで部署に入っていたのにレッスンから同棲して間に合うように毎朝送ってももらって贅沢だと思わない?時々は昨日みたいに迎えに来てもらったんでしょ、彼に憧れる女達から言わせると奈々美は贅沢だっていうの、ありがたく思っていないでしょ?』
彼に憧れるという箇所で自分をも指さすのは陽子。

『ありがたく思って………』
ありがたく思っていない事に気づく奈々美。
朝起こされ用意された朝食を食べ送ってもらう事への感謝等黙って食べ黙って車を降りていた事。
チラッと車を見はしてもほんの一瞬なので感謝していない。
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