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《愛撫の先に…②》
第9章 処方箋
『結城さんってさスイートタイムの偉い人でしょ、忙しいと思うのに奈々美の為に送り迎えなんてありがたいと思わなきゃ、それに何度も助けてもらっているんだからそのうちさよならなんてされる前に素直にならなきゃ』
そのままの姿勢でため息をつく陽子。

『メールの事はぐらかした?』
奈々美は親友を睨んだ。

『あたしも何度も奈々美の事助けてあげてると思うけど?メールくらいでそんなに口とがらかさなくてもいいのに、あたしたち親友じゃなかった?』
またため息をつく。
それはそうだ、朝から親友につまらないことを言われて責められ睨まれたんじゃたまらない。

向こうから人の話声がして2人共にあの中に相沢が混ざっている事に会話が止まる。
ぎこちなく距離を取り部署に入ってく2人は目も合わせなかった。

プレゼン用に必要なデーターを打ち込むが心ここにあらずの奈々美、逆に喧嘩等に仕事に影響をさせずにいつものようにプレゼン資料を10時半には終わらせ印刷をしている陽子は奈々美をチラッと見て部署から出て行くが10分後には資料として冊子に完成させ部長に渡していた。

『高橋くんいつも速いね、もうひとつの資料の方はまだ終わっていないようだから手伝ってあげなさい、間に合わないから…』
部長はにこやかに言う。

仕方なく陽子は奈々美の後ろに立ち進み具合をみて奈々美の代わりにタタタタタンとパソコンを打ち始めた。
腑に落ちない奈々美だがあきらかに間に合わないので悔しそうにうつむく。

部長もひどい…
陽子もひどい…
まるであたしが出来ないみたいに…

そこに立つ奈々美には2時間くらいに思えたが実際には1時間だ、その間に半分以上の仕事をこなす陽子のおかげで昼過ぎには資料も冊子として完成させ部長に渡す事が出来た。

『疲れたぁっ、真面目に仕事やってよね奈々美っ』
肩が凝ったというように首をまわす陽子はサッサッとロッカーの方に歩き出した。

真面目に仕事してるわよっ、ひどい…

奈々美は陽子の後ろ姿をキッと睨み財布を持ち地下食堂に向かう。

久しぶりに行く地下食堂はあいかわらず賑わっていて混雑している光景に奈々美はため息をつく。

後部の列に並ぶ陽子の姿を見るが側に行こうとはしない奈々美は別の列に並ぶ。

しばらくしてチャーハンとスープをトレーにのせて席をさがしていると遥斗の声が聞こえ知らない社員の声までする。

遥斗君?
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