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《愛撫の先に…②》
第9章 処方箋
『同期だけど違う部署だから仕方ないのよ、〇〇も悪い人じゃないし』
ため息をつく陽子。

『キスなんて許しちゃダメだと思うの』
奈々美は水を飲む。

『今まで色々恋をしてきたからあれこれ言うつもりもないわ、24時間見張ってる訳にもいかないじゃない……まぁ中学高校の頃にはつき合いたてのカップルのように何処で誰といたとかそういうので喧嘩もしたり…だけど浮気をする人はするし、しない人はしないでしょ…人を好きになる度に修羅場もくぐるけどもう24歳だからバタバタしない事にしてるの、それに遥斗っていい男だから』
嬉しそうに笑う陽子は遥斗っていい男だからというセリフに乙女のように顔を紅くした。

『中学高校の頃から付き合ったりしてたの?…』
奈々美は同期なのに大人びたものの発言をする陽子をわかった気がした。

不意に奈々美は結城の言葉を思い出していた。
翔子との事を問い詰めた時に言われた言葉、片思いばかりの奈々美がもっと大人にならなければわからない事だと言いきった事を。
陽子が何故〇〇の遥斗に対する態度を許せているのか、まるで酸いも甘いも噛み分け長年連れ添った夫婦みたいに許せて落ちついているのかが。
陽子の恋愛遍歴を聞いた奈々美はレイプとかないとはいえ喧嘩もし嫉妬もしてきたからこそ落ちついていられるという事。
浮気をする人はするし、しない人はしないという事。

つまり今の遥斗という男性を陽子は信じているというのだ。

『遥斗とは初めて同棲した人、風邪を引いたら飲み会を断りあたしの看病をして24時間空いてる店に熱さまシートとかゼリーとか買いに行く人なの、あたしが姉御肌吹かしてもうんうんと聞いてくれる、尊敬し尊敬する間柄、一緒に寝て落ちつけて、だから〇〇にキスを迫られてもノーと言える誠実な人なの』
もはやのろけている。

『陽子って遥斗くんの事を喋る時女の子の顔してる』
羨ましいため息。

『アハハ、信じていなきゃ添い寝なんてしないから』
暑い暑いと手を振りうちわ代わりにする、照れている。

奈々美の中で遥斗と〇〇と陽子の言葉が引っかかり彼女の思考をフル回転させていく。
だが陽子が初めてのつき合いを経験したのは中学高校で奈々美は今現在進行形である。
経験値と気持ちのバランスが陽子に追いつかないのはあたりまえなのだ。

『奈々美も羨ましいと思う、あんなゴージャスな結城さんとつきあえて』
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