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《愛撫の先に…②》
第10章 結城と奈々美
『そこの若いの、昼間からこの辺うろついてるようじゃがわしの孫が登下校時怖がって泣いとるよ、さっきみたいな大声は止めてくれんかのぅ』
腰はまだ曲がりはしないが退職し家にいるやや白髪短髪のジョギングウェアの初老がたまごホリックをみて抗議した。

『ジジィ!ガキが泣こうが俺の知った事じゃねぇ!』
兄の経営する店を手伝っていたとは思えないものの言い方だ。

『………やれやれわしは孫がかわいいだけなんじゃ、あんたの素行の関心はないが周りの人らも良く思っておらんよ』
厳しい意見を言う初老は「やれやれこの道が保育園に近かったのに遠回りせにゃならんかのぅ」と言いながら背を向け歩き出した。

『てめぇっ!』
家の周りの砂利を握り初老に向けて投げつけるたまごホリック。

何かの気配を感じたのか初老は身をかがめたので砂利は空をきり怪我をする事もなかった。
ジョギングウェアを着ているのでやや白髪といえどゆっくりと走り始める。

✜ ✜ ✜

同時刻のアサヒコーポレーション午後2時。

生理になりそうな陽子が資料室内で分厚い1冊を持ちもう1冊に背伸びし手を伸ばすとこだった。

『…いたた、生理きそうな気がする…お腹痛い…』
陽子は資料を側の長テーブルに置きまた背伸びをするが届かない為に、ため息をついて椅子をひいて座る。

ドアが開き高瀬が入ってきて座ってスマホを見始めた。

『…なんだ高瀬、そこの上左側から5番目の資料とってもらえる?お腹痛くってさ』
お腹をさすり背中までさすり始めながら気さくにものを頼む。

『ヒールの高いパンプスなんか履いてるとそんなモン持って移動すると転ぶんじゃね?しゃーねぇなぁ』
スマホをポケットに入れ陽子の頼みをきいてやる高瀬は長テーブルの上に資料を置いてやる。

『ありがとう、助かったぁ、その代わりスマホ休憩黙っておいてあげる』
にこやかに笑う陽子はヨロヨロと立ち上がる。

『企画部の前まで持ってやるよ』
女たらしのごとくニッと笑う様子は今時の歯のでかい少女漫画のよう。

企画部の前で持っていた資料2冊を陽子の手にゆっくりと置いてやる高瀬は普通に優しい。
『サンキュー高瀬、いい奴ね、その優しさが奈々美が好きになった理由かしら?』
フフッと笑い会釈する。

『あんたサッパリしてるじゃん、話やすいから、男みたく、アハハ』
手を振り帰ってく高瀬、スマホ休憩の続きなのか?
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