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《愛撫の先に…②》
第10章 結城と奈々美
昼からの仕事で午後3時を過ぎ定時までもう少しという時間はやけに長い、生理になりそうな腹痛と下腹部のザワザワとした引っ張られるような違和感があれば尚更だ。

女子ともなれば毎月の物がきそうな時期は周りからみても腹痛でお腹をさすり顔が真っ青になっていればわかるというもの。

資料を重そうにデスクに置く陽子に奈々美は気がついた。

定時の5時になると資料・パソコンを閉じ席を立つ陽子の後を奈々美は追いそっとナプキンを差し出すと受け取っていた。

陽子の運転する車に乗る奈々美は途中でいいと遠慮するがスイートタイムに送る事をまげない。
白い家を通り過ぎる時に陽子は家の周りの異変に気がついたが奈々美は他所をみており気づいてはいなかった。
たまごホリックと数人の住人とでもめているらしかった。

『生理休暇ってあればいいのに、ずっとお腹痛い…でも遥斗がオレンジ色の腹巻を生理の間お腹つらいだろって温めろってうるさいの、笑っちゃう、パジャマの上から腹巻ってお笑いタレントの誰かさんみたいよ』
苦笑するが遥斗の気づかいが嬉しいらしい。

『腹巻…笑っちゃう、優しいんだ』
羨ましそうに奈々美は言う。

『遥斗が通販で買ってくれたの、遥斗だからつけるの、他の誰かだと恥ずかしくてつけられないけど…あたしがさスイートタイムまで送ってあげてるけど仲良くやってる?』
陽子はいたって真顔のふりをするのは親友が身構えるからだ。

『変わらない、でも言い争った次の日から結城さん仕事残業なのか夜中に帰ってきてご飯済ませてすぐに寝てる、だから何も変わらない』
クスッと笑うのはさみしいのか投げやりなのかわからない。

『そうそう高瀬がね資料持ってくれたの、優しいとこあるよね、その最初の優しさで奈々美が好きになったんだよね…もうずっと前のよう…』
懐かしむような顔、トントンとハンドルをたたく。

『高瀬さんは女なら誰でもいいのよ、遥斗くんとつきあっていると断ったら?』
少しムッとする、弄ばれた苦い思い出をはらうかのように首を振る。

『あいつはねサッパリした会話が好みらしいわ、奈々美も2回目の恋を自分で切らないよう素直になんなきゃ、話さないのが一番ダメなんだよ』
そう言うと意味ありげに奈々美を横目でみた。

『喧嘩になるもん、結城さんはいつも上から目線だからっ』
声を張り上げる奈々美、周りからすると焦れったいのだが。
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