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《愛撫の先に…②》
第10章 結城と奈々美
そのカップルと並んでのエレベーター移動で結城の事をまだ言っていて危うく喧嘩になりそうな2人にほんの数秒が奈々美には落ちつかない。

並んでるお客さんが結城さんをみて今みたいに騒いでるのを毎日会社から帰る度にみるのも慣れてしまってる…
デートに誘う人もいたり、休みはいつと聞く人もいる…
そんな時結城さんはいつも今みたいに笑って誤魔化している…
慣れたっていうのもちょっとしんどい…
何故あたし白い家があるのにここに帰ってきているの?
しんどいなら白い家に帰ればいいじゃない…
そうじゃなくてもマンションを借りれば…
明日は土曜日、白い家に行って来よう…

カップルは5階で降り奈々美が1人になり白い家に戻ろう、またはマンションを探す事をひらめいた事で笑みを浮かべ部屋に入り上着を脱ぐ。

お腹減ったな…
食べに行こうか、それともコンビニ?
出かけようと脱いだ上着をまた着る。

不意に電話ひとつで食事を頼むサービスを何故利用しないのかと結城に言われた会話を思い出し、内線の側にあるラミネートされたメニューを手に取るがすぐにそれを置いた。

なんだかアレをするな、コレをしなさいとか結城さんってめんどくさい…
食べに出よう…
奈々美はスイートタイムを出て先ほど陽子が寄ったドラックストア近くを歩いていた。
時刻は18時10分を過ぎたくらいで今からが混む時間になり2軒まわりドリアとスープ、サラダにパンを頼んで美味しそうに食べつくし満足気に伸びをする。

店を出ると11月らしい夜風が髪を乱す。
カップル・サラリーマン・学生とすれ違うが前から照らされる車のライトで身をかわしぶつかる事はない。

『もう11月、いつの間にか街もクリスマスの飾り付け多くなってる…陽子は遥斗くんと過ごすからあたしつまらないかも…』
スイートタイムに帰っていく彼女はフロントを通過するのが苦痛になりつつある。
何故ならば従業員なら普通でいれても結城が彼女をみるからだ。

『おかえりなさいませ』
その言葉と笑顔、だが他に誰もいない今みたいに出かけ20時30分を過ぎた場合結城の目は穏やかではなく何か言いたげなのだ。

『オーナー明日の予約は15組でしたね、それでもう1組サイトに予約が入ってます』
サイトにとんだのか指し示す様子の従業員が結城をみる。

『5分前にはなかった、ありがとう』
頼もしいとばかりににこやかに笑う。
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